デ・フリース後任候補はリカルドではなくローソン、乱れ飛ぶアルファタウリのF1シート憶測
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伊ファエンツァのF1ファクトリーを訪れシート合わせを行ったとして、ダニエル・リカルドがニック・デ・フリースの後任としてアルファタウリからF1復帰を果たすのではとの噂が注目を集めている。ただ後任候補はリアム・ローソンとの報道もあり、ヨーロッパラウンドを前に憶測が乱れ飛んでいる。
レッドブルのサード・ドライバーを務める33歳のオーストラリア人ドライバーはF1第5戦マイアミGPに先立ち、ファエンツァを訪れ2023年型「AT04」のシート合わせを行ったものと見られている。
アルファタウリのリザーブドライバーとしての役割を兼任している以上、それ自体に特にニュース性はないのだが、非公開で行われたためにまずはイタリア国内でデ・フリースとの交代説が浮上した。不要な噂が飛び交うのを避けるための”非公開”という方策が裏目に出た形と言えそうだ。
これは、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコがF1第8戦スペインGP(6月2~4日)までに結果を出すようデ・フリースに最後通告を与えたとの憶測と共に各種報道へと飛び火していった。
英「Autosport」は「イタリアのチームが交代を選択した場合、リカルドがアルファタウリの有力候補になるのは明らかだ」と伝えた。
これに対して米「ESPN」は、リカルドはデ・フリースの後任となる立場にはなく、それについての話し合いも行われていないと伝え、最有力候補はスーパーフォーミュラに参戦中のジュニアドライバー、リアム・ローソンになるだろうと指摘した。
また、リカルドに近い関係者からの情報として、マイアミGP後にシート合わせが行われたとの報道も否定した。
リカルドはマイアミでの週末を経て母国ではなくヨーロッパに戻ったと見られているが、それはオーストラリア出身の五輪スノーボーダー、スコッティ・ジェームスと、アストンマーチンF1のオーナー、ローレンスの娘にしてランスの妹であるクロエ・ストロールの結婚式に出席するためだという。
リカルドは7月上旬のF1第11戦イギリスGP後にシルバーストンで行われるタイヤテストでレッドブル「RB19」を初めてドライブする予定だが、トップチームでのF1復帰を目指す2024年の計画は白紙のままと見られる。