ホンダ×レッドブル150戦目へ―角田裕毅とフェルスタッペン、ラスベガスでの「狂乱の週末」に向けた決意と覚悟

  • Published: Updated:
  • Googleで優先するソースとして追加する

レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンと角田裕毅が、2025年F1第22戦ラスベガスGPを前に抱負を語った。今週末のレースは、ホンダとレッドブルの技術提携における「150戦目」の記念すべき節目のグランプリとなる。

シーズンは最後のトリプルヘッダー(3週連続開催)を迎え、いよいよフィナーレへのカウントダウンが始まった。前戦サンパウロGPでの劇的な展開を経て、両ドライバーはそれぞれの目標に向け、ネバダ州のきらびやかな市街地コースへと乗り込む。

ピットレーン発の奇跡からラスベガスへ

レース後のガレージ前で、3位表彰台をチームメンバーと喜び合うマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2025年11月9日(日) F1サンパウロGP決勝(インテルラゴス・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

レース後のガレージ前で、3位表彰台をチームメンバーと喜び合うマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2025年11月9日(日) F1サンパウロGP決勝(インテルラゴス・サーキット)

フェルスタッペンにとって前戦サンパウロGPは記憶に残る一戦だった。ピットレーンスタートという圧倒的不利を跳ね返し、3位まで追い上げて表彰台を獲得。これはF1史上8人目、レッドブルのドライバーとしては2012年アブダビGPのセバスチャン・ベッテル以来となる快挙となった。

フェルスタッペンは現在、7戦連続で表彰台に上り続けている。これは2023年以来の自身最長記録であり、今週末は、キャリア通算125回目の表彰台を目指すことになる。

「ブラジルは僕らにとって特別なレースになった。表彰台が可能だとは思っていなかったけど、チームが見事に状況をひっくり返してくれた。僕らが決して諦めないことを示す結果になったと思う」

フェルスタッペンはサンパウロでの激闘をこう振り返る。タイトル争いは数学的にはまだ可能だが、現実的には厳しい。だが、攻めの姿勢を崩さない。

「いよいよシーズン最終盤、最後のトリプルヘッダーに向かう。僕らに失うものはないし、全力でプッシュするだけだよ」

舞台となるラスベガス市街地コースは、極寒の砂漠気候と超高速レイアウトが特徴だ。フェルスタッペンにとっては、昨年タイトルを決めた縁起の良い場所でもある。

「ベガスは高速サーキットだ。ダウンフォースは少ないし、今週は気温もかなり低そうだから、タイヤマネジメントが重要になる」

「去年、タイトルを決めた場所でもあるし、ベガスには良い思い出がある。今週末も良いパフォーマンスを発揮できることを願ってる」

角田、好相性の地で反撃なるか

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)を抑え込む角田裕毅(RBフォーミュラ1)、2024年11月23日(土) F1ラスベガスGP(ラスベガス市街地コース)Courtesy Of Red Bull Content Pool

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)を抑え込む角田裕毅(RBフォーミュラ1)、2024年11月23日(土) F1ラスベガスGP(ラスベガス市街地コース)

一方、角田にとってもラスベガスは昨季、当時所属していたレーシング・ブルズにとって同サーキットでの過去最高位となる予選7番手、決勝9位を記録した相性の良い地だ。

「ラスベガスは毎回、狂ったような1週間になりますね。ロケーションがとてもユニークというだけでなく、他のレースとは雰囲気も大きく異なります」と角田は語る。

「気温が独特の課題を突きつけてくるので、クルマのパフォーマンスを引き出すために様々なことを試さなければなりません」

前戦サンパウロGPでは、最終スティントで“表彰台級のペース”を披露し、チームは今季最速の1.95秒という驚異的なピットストップを成功させた。だが、2度の10秒ペナルティが重く響き、入賞はならなかった。

それでも角田の自信は揺るがず、シーズン終盤戦に向け集中力を研ぎ澄ませている。

「ブラジルは僕にとって難しいレースでしたが、実際のペースはありました。もしあれを再現でき、そして荒れた展開にならなければ、争いに加われるはずです」

「ブラジル以降、ハードにトレーニングを重ねてきましたし、イギリスに戻ってシミュレーター作業にも取り組んできました。2025年シーズンの残りレースに向けて集中力を高めることに全てを注いでいます」

角田にとって残り3戦は、来季シート獲得を懸けた“最終決戦”。その走りが彼の未来を大きく左右する。ラスベガスでの週末は、その答えの一端を示すかもしれない。


2024年のF1ラスベガスGP決勝では、ジョージ・ラッセルがポール・トゥ・ウインを達成。2位にチームメイトのルイス・ハミルトンに続き、メルセデスが1-2フィニッシュの圧勝を飾った。

F1ラスベガスGPは日本時間11月21日(金)9時30分からのフリー走行1で幕を開ける。予選と決勝を含めた全セッションはDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

F1ラスベガスGP特集