角田裕毅「今季はずっと超不運…」エンジンの無事祈る、”劇的”なグレイニングで後退の末にDNF

決勝を前にピットレーンに立つ角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年11月18日(土) F1ラスベガスGP(ラスベガス市街地コース)Courtesy Of Red Bull Content Pool

初開催のF1ラスベガスGPで終始、最後尾での我慢試合を強いられた挙げ句、メカニカルトラブルによってリタイヤを余儀なくされた角田裕毅(アルファタウリ)は、去年から「超不運」続きだとして、最終アブダビGPに向けてエンジンに問題がない事を祈った。

予選最下位に終わった事でソフトタイヤを履いて20番グリッドに着いた。ターン1の混乱もあって1周目に11番手にまでポジションを上げたものの、その後は徐々に後退。終盤に向けてはクルマに問題を抱え、残り2周でリタイヤした。

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ルイス・ハミルトン(メルセデス)をリードする角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年11月18日(土) F1ラスベガスGP(ラスベガス市街地コース)

スタートタイヤにソフトを選んだのはランス・ストロール(アストンマーチン)と角田裕毅の2台のみだった。この戦略的決断は功を奏した。

だが、セーフティーカー(SC)導入を経て7周目にレースが再開されると以降は、テクニカル・ディレクターを務めるジョディ・エギントン曰く「フロントタイヤのグレイニングが劇的に悪化」し、後退を余儀なくされた。

レースを終えて、クルマのペース不足に驚いたか?と問われた角田裕毅は「そうですね」と同意したが、これには事情があったのだと説明した。

「予選からレースに向けて、セッティング面でちょっとしたギャンブルをしてみたんです。僕のクルマだけですが」と角田裕毅は説明する。

「結局、上手くはいかなかったのですが、挑戦してよかったと思っています。ペースがあまりにも悪かったので、何かしなければなりませんでした」

「なのでチャレンジした事自体は良かったと思っています。上手くいかなかっただけなので」

リタイヤの原因については「ギアボックスかエンジンか…正直、僕には分からないのですが、エンジンじゃないことを祈っています。今シーズンはずっと超不運続きなので」と答えた。

この点についてエギントンは「パワーユニットの問題が疑われたため、クルマをリタイヤさせなければならなかった」と説明した。ギアボックスではなく、エンジンを含めたPU側の原因である可能性が高そうだ。

角田裕毅の22号車AT04は、エキゾーストを除く全てのPUコンポーネントが年間割り当て基数を超えている。つまり、これらに関して新品を開封する必要が生じれば、アブダビGPでグリッド降格ペナルティを受ける事になる。

角田裕毅は2戦前のメキシコGPで、エキゾーストを除く全てのPUコンポーネントを新品に交換したばかりだ。

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自分のチームと一緒に写真を撮る角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年11月18日(土) F1ラスベガスGP(ラスベガス市街地コース) (1)

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ドライバーズパレードで観客に手を振る角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年11月18日(土) F1ラスベガスGP(ラスベガス市街地コース)

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自分のチームと一緒に写真を撮る角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年11月18日(土) F1ラスベガスGP(ラスベガス市街地コース) (2)

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決勝レースに向けてグリッド上で準備を整える角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年11月18日(土) F1ラスベガスGP(ラスベガス市街地コース)


11月18日(土)にラスベガス市街地コースで行われた2023年F1第22戦ラスベガスGP決勝レースでは、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が通算53勝目を飾った。

ヤス・マリーナ・サーキットを舞台とするシーズン最終アブダビGPは11月24日のフリー走行1で幕を開ける。

F1ラスベガスGP特集

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