ダニエル・リカルド、”屈辱的”な追い抜きが象徴するアルファタウリの苦戦

ピットレーンでのチーム全体の集合写真撮影に臨むダニエル・リカルド(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年11月18日(土) F1ラスベガスGP(ラスベガス市街地コース)Courtesy Of Red Bull Content Pool

ダニエル・リカルドによると、F1ラスベガスGPの週末を通したアルファタウリAT04の苦戦の理由は、「かなり屈辱的」な抜かれ方をしたターン3での一件に象徴されるという。

14番グリッドからスタートしたリカルドは17周目にミディアムからハードタイヤの履き替える1ストップ戦略を採り、優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)から48.525秒遅れの14位でフィニッシュした。

チームメイトの角田裕毅同様、この日のAT04のペースはライバルとポジションを争えるものではなかった。結構厳しそうだったけど?と問われるとリカルドは「そうだね、そう思う」と答えた。

「もうちょっとやれると思ってたし、レースに向けて楽観的だったのは確かだよ。今週末はタイヤのウォームアップ、タイヤを機能させるのに苦戦していたから、スタートに関しては厳しいだろうとは思ってたけど、一旦、落ち着けばリズムに乗って、もう少しペースを出せると思ってたんだ。でも、そうはいかなかった」

「リスタートも毎回、そうだった。他のみんなよりタイヤの熱入れに苦労した。ターン3の外側からオーバーテイクされたんだけど、流石にあれは『おいおい!』って感じだったね。だってアウト側の方がグリップがあるなんてさ。あそこは本当に滑りやすい所なんだから!結構、屈辱的だった」

「でも正直、どうしようもなかった。これが限界だったとは思うけど、もちろん、その理由を探らなきゃいけない。だって、これが週末を通してずっと、1ラップペースとロングランの両方で僕らの足を引っ張っていた原因なわけだからね」

「つらい週末になったと思う。確かにここの路面に特有の問題だけど、見過ごせないよね。アブダビに向けてしっかり対応しなきゃ。もちろん、レース後の調査と分析は必要だ。今のところ、答えが全く見つかっていないからね。それにまたここに来るわけだし」

Courtesy Of Red Bull Content Pool

ラスベガス市街地コースを走るダニエル・リカルド(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年11月18日(土) F1ラスベガスGP決勝レース

ラスベガスとは一転、翌週末に控えるシーズン最終のアブダビGPは暖かな気候が期待できる。レイアウト的にもAT04に合うはずだ。

「それは間違いないね。上手く行けば、それでリセットできる。そう思うよ」とリカルドは語る。

「ミディアム・ダウンフォースが求められるサーキットだし、楽観的な気分で週末に臨むつもりだよ! 今は取り敢えず、次の2日間で休んで回復させることだね。たとえ今夜いい結果が残せたとしても、クラブで遊ぶ僕の姿は見れないよ! みんな、かなりくたびれてると思う」


11月18日(土)にラスベガス市街地コースで行われた2023年F1第22戦ラスベガスGP決勝レースでは、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が通算53勝目を飾った。

ヤス・マリーナ・サーキットを舞台とするシーズン最終アブダビGPは11月24日のフリー走行1で幕を開ける。

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