レッドブル、初の選手権1-2を達成「本当に誇らしい」とセルジオ・ペレス
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セルジオ・ペレスがF1第22戦ラスベガスGPで3位表彰台に上がった事で、レッドブル・レーシングは2005年のチーム創設以来、初めてドライバーズ選手権で1-2フィニッシュを達成した。
ドライバーズタイトルそのものは、セバスチャン・ベッテルとマックス・フェルスタッペンの手により、これまでに7度を記録しているが、シーズンの完全支配を意味する1-2を飾ったのは今回が初めてだった。
「チームとして初めてドライバーズ選手権での1-2フィニッシュを達成できて本当に誇らしく思う。僕らにとって歴史的な瞬間だ」とペレスは語る。
「今シーズンは本当に激しい年だった。良い時は本当に最高だったけど、悪い時は本当に辛かった。ドライバーとして人として、こういった厳しい状況から立ち直れた事が、今年の一番の収穫だと思う」
「メンタル的にかなり辛い時期もあったけど、それを全て乗り越え、やり遂げる事ができた。チームと僕を支えてくれた全ての人に感謝したい」
チームメイトのフェルスタッペンはこの日、今季18勝目を飾った。レッドブルは2016年にメルセデスが記録した19勝を塗り替え、史上最多年間勝利20勝を樹立した。
チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「マックスにとっての18勝目、我々にとっての20勝目、そしてドライバーズ選手権での初めての1-2を獲得する事ができた。本当に素晴らしいシーズンだった」と語った。
ペレスは前日の予選でまさかのQ2敗退を喫し、ポイント圏外11番手からのスタートを余儀なくされたが、セーフティーカー(SC)の導入により大きなアドバンテージを得て、終盤に向けて1-2体制を築いた。
ファイナルラップでシャルル・ルクレール(フェラーリ)に交わされた事で惜しくも2位は逃したが、7位に終わったランキング2位争いのライバル、ルイス・ハミルトン(メルセデス)とのギャップを広げて年間2位を確定させた。
「スタートから本当に激しいレースだった」とペレスは振り返る。
「フロントウイングにダメージを負って、もう終わったって思ったんだけど、最初のスティントのハードタイヤのペースが凄まじくて、それによって争いに戻る事ができた」
「セーフティカーのタイミングは僕らにとって絶好だった。その後は順調で、シャルルを抜いて引き離そうとしたんだけど、できなかった。少し余計にウイングを付けていたからね」
「2位を失ったのは残念だけど、トップスピードが少し足りなかったんだ」
ホーナーは「チェコは素晴らしかった。ノーズの交換によってフィールド後方に転落しながらも、最終的にはレースをリードするまでに追い上げた。2位を逃したのは本当に不運だったが、チャンピオンシップ2位を確保するのに十分な結果だった。彼とチームを本当に喜ばしく思う」と付け加えた。
11月18日(土)にラスベガス市街地コースで行われた2023年F1第22戦ラスベガスGP決勝レースでは、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が通算53勝目を飾った。
ヤス・マリーナ・サーキットを舞台とするシーズン最終アブダビGPは11月24日のフリー走行1で幕を開ける。