レースエンジニアのマッティア・スピーニと話をするトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトとフランツ・トスト代表、F1中国GP
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アルボンのレッドブル・ホンダ昇格に理解を示すダニール・クビアト

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レッドブル・ホンダは、成績不振続くピエール・ガスリーに代えて、第13戦ベルギーGP以降のレースで、ドイツGPで表彰台に上がったダニール・クビアトではなく、アレックス・アルボンを昇格させると発表したが、クビアトはチーム首脳陣の決断に理解を示している。

2017年のシーズン途中(第17戦アメリカGP)でレッドブルから解雇されトロロッソのシートを喪失したクビアトは、フェラーリのシミュレータードライバーとして一年間のF1浪人として過ごし、今年、トロロッソ・ホンダからF1に復帰。雨のホッケンハイムでは、ファエンツァのチームに11年ぶりのポディウムをもたらした。

予選成績ではアルボンと大差ないものの、クビアトは12戦を消化して27ポイントを獲得。アルボンが15位に留まる一方で、ドライバーズランキング9位につけている。

クビアトは母国ロシアのChampionatに対して、ラインナップ変更の発表があった当日の朝に、レッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコから直接電話を受け、交代の事実を知った事を打ち明けたうえで「決断を尊重している」と述べた。

新人アルボンを昇格させた理由についてクビアトは「チームは、アルボンが優勝するだけの力を持つマシンでどの程度のパフォーマンスを発揮できるのか確かめたいのだと思う」との考えを示した。また、自身が選ばれなかった理由については、まだ1度しかこの件について話をしていないとしたうえで、「​僕は以前レッドブルにいたことがあるから、それが影響したのだと思う」と語った。