リカルド、度重なるトラブルに激怒「チームとの別れの前に良い結果を残したいのに…」
レッドブル・レーシングのダニエル・リカルドは、F1第17戦日本GP公式予選を終えて、内に溜まったフラストレーションを爆発させた。予選Q2でスロットル開度を調整するスロットル・アクチュエーターにトラブルが発生。パワーロスを訴えマシンを降りたリカルドは、行き場のない悔しさを怒号に変えピットレーンで雄叫びを上げた。
セッションを振り返ったリカルドは「自分の気の緩みのせいでこんな結果になってるわけじゃないんだ。だから怒ってるんだよ」とコメント。来シーズンはルノー・スポールへと移籍するリカルドにとって、自分を育ててくれたレッドブルと共に挑めるレースは残り後5戦を残すのみ。恩返しのためにも良い結果を…いつも笑顔の絶えないオージーは怒りに満ちていた。
リカルドは今シーズンこれまでにイタリア、ドイツ、オーストリア、バーレーンの各グランプリで技術的なトラブルに見舞われリタイヤを喫しており、マシンの信頼性不足に苛立ちを強めている。
チームとの別れの前に良い結果を残したいのに…
ダニエル・リカルド予選: 15位, FP3: 6位
アタックしようと思って最終シケインに差し掛かったら、急に何かがおかしい事に気づいたんだ。エンジンパワーがなくなって、多分ターボだと思うんだけど変な音がしたんだ。ピットインして修理しようとしたんだけど、そこでジ・エンドさ。
それに既に雨が降り始めてたから、もう一回コースに出れたとしてもタイムをまとめ切れなかっただろうし、クラッシュでもしようものならもっと酷い結果になってたかもしれない。今年は何しろ運がない。もうイヤだよ。出来ることは全てやってるし頑張ってるのに、全然上手くいかない。ホントこの悪いが流れが変わって欲しいよ。
自分の気の緩みのせいでこんな結果になってるわけじゃないんだ。だから怒ってるんだ。シーズンが終わるまでにレッドブルのために良い結果を残したいんだよ。それだけなのに。残されたレースは後少ししかないんだ。だからその全てのレースが重要なんだ。
雨が降ったり止んだりの難しいコンディションでのグリッド争いを制したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。通算80回目のポールポジションを獲得した。2番手はチームメイトのバルテリ・ボッタス。週末の勢力図がそのままタイムシートに表れた。3番手にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが続いた。
2018年F1第17戦日本グランプリ決勝レースは、日本時間10月7日(日)14時10分から行われ、1周5,807mの鈴鹿サーキットを53周する事で勝敗を決する。