ホンダF1、見事ダブルQ3進出「努力の賜物、ファンの前で最高の結果」その一方で懸念事項も…
ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが、6日土曜に行われたF1第17戦日本GP予選を終えて一日を振り返り、決勝に向けての豊富と見通しを語った。
トロロッソ・ホンダ勢は2台が揃って最終Q3に駒を進め、ブレンドン・ハートレーが1分30秒023を記録し6番手。ピエール・ガスリーが7番手を獲得。ホンダ勢としては、2015年にエンジンサプライヤーとしてF1に復帰以来、初めてのダブルトップ10進出を果たした。
予選を振り返った田辺TDは「素晴らしい結果。チーム全員の努力の賜物」と満足感を示す一方で、ガスリーのマシンのパワーユニットのセッティングには改善の余地があるとコメント。万全の状態ではない事を示唆した。
ホンダは今回、性能を大幅に増強したスペック3と呼ばれる最新型のパワーユニットを搭載。週末を通して明らかなパフォーマンス改善を示していた。だが、ハートレーは午前のFP3を順調に走行したものの、ガスリーはマシンの技術的トラブルを訴え走行僅かに10周で終了。二人のPUは各々マッピングが異なるようで、それが問題の一因であった可能性がある。
努力の賜物、ファンの前で最高の結果
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
今日の予選は2台が揃ってQ3進出という素晴らしい結果になりました。ドライバーは2人とも見事なパフォーマンスを見せてくれましたし、多くのファンが詰めかけたこの鈴鹿で、このような結果を得られたことを本当に嬉しく思っています。
パワーユニットについてはロシアGPでの懸案を無事に解決し、予選に臨むことができました。この作業に当たった全てのプロジェクトメンバーに感謝をしています。また、鈴鹿に向けて競争力のあるマシンを作り、今日も不安定な天候を先読みして良い戦略で予選を戦ったチームも、素晴らしい仕事をしてくれました。
今日の結果は、レッドブル・トロロッソ・ホンダのチームメンバーとドライバーのこれまでの努力の賜物だと思っています。ただ、ガスリー選手のPUのセッティングにはまだ改善の余地がありますので、明日に向けて対応を検討したいと思います。レースは結果が全てですので、明日はさらにいい結果を得られるよう全力で臨みます。
雨が降ったり止んだりの難しいコンディションでのグリッド争いを制したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。通算80回目のポールポジションを獲得した。2番手はチームメイトのバルテリ・ボッタス。週末の勢力図がそのままタイムシートに表れた。3番手にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが続いた。
2018年F1第17戦日本グランプリ決勝レースは、日本時間10月7日(日)14時10分から行われ、1周5,807mの鈴鹿サーキットを53周する事で勝敗を決する。