長谷川祐介
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ホンダF1長谷川祐介「予選Q3で突如エンジンパワーが低下、計測を断念した」 F1イタリアGP 2017《予選》

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イタリアGP予選を終えて、ホンダのF1プロジェクトを率いる長谷川祐介は、Q3ラウンドに進出したストフェル・バンドーンのエンジンにトラブルが発生していた事を明らかにした。

コンディションの悪化があったとは言え、バンドーンはQ3ではQ2よりも1.686秒遅い1分39秒157に留まった。自己ベストを刻んでいたQ3の最終アタックの最中に、何らかの原因によってパワーを失ってしまったため、タイム計測を途中で断念せざるを得なかった。

長谷川は、現時点ではハッキリしたことは何も分かっていないと語り、場合によっては決勝のレース戦略にも影響を与えかねないため、データを確認しながら詳細な調査を実施する予定だという。

パワーユニットに問題発生、原因は調査中

長谷川祐介ホンダF1プロジェクト総責任者

雨のために2時間半以上もの遅延が発生してしまったため、今日はチームにとって非常に混乱した予選となりました。天気は午後に一変してしまい、ドライバーにとっては不安定な路面コンディションでの走行を強いられる難しいセッションとなりました。ですが、二人のドライバーは素晴らしい仕事をしてくれましたし、ストフェルは今シーズン3回目の予選Q3進出を果たしてくれました。

最終的にストフェルは10番手で予選を締めくくりましたが、セッション終盤でのパワーユニットのトラブルがなければもっと上の順位を手にしていただろうと考えています。現時点では何がそのような問題を引き起こしたのかについては分かっていません。問題を調査した上で、明日のレース戦略を判断したいと思います。

グリッド後方からのスタートが事前に分かっていましたので、ストフェルに比べてフェルナンドの予選戦略はすこし複雑でした。しかしながら、彼もまたこの難しいコンディション中で素晴らしい仕事をしてくれました。戦略面で素晴らしい仕事をしてくれたチームの皆も感謝します。

明日のレースはマクラーレン・ホンダにとって厳しい戦いになるでしょう。ですが、我々はいつもの様に戦い続けるつもりです。


FP3の順位結果と詳細についてはフリー走行3回目の結果とダイジェストを、雨で荒れた予選については予選結果とダイジェストをそれぞれ参照されたい。ドライコンディションが予想される決勝は、日本時間9月3日(日)21時からモンツァ・サーキットにて行われる。

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