2019年第103回インディ500の2回目のプラクティス走行が、5月15日水曜にインディアナポリス・モーター・スピードウェイ（IMS）で行われ、ジョセフ・ニューガーデンが時速228.856マイル（368.308km/h）を記録。初日に続いて、シボレーエンジンを積む強豪ペンスキーがトップに立った。

2番手は、シリーズ5度の王者スコット・ディクソン（Chip Ganassi）。3番手にはスペンサー・ピゴット（Ed Carpenter Racing）が続いた。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨は、2.091mph遅れの17番手。初日よりもトップとのギャップを縮めた。

「今日はレース用のセットアップ作業だけに集中して取り組みました」と佐藤琢磨。「このコースは220mphの速度域のコーナーが4箇所あるだけですが、そのどれもか他とは異なり、また日毎に状況が変化していきます」

「単独走行のフィーリングは良かったのですが、集団の中での感触はだいぶ異なる感じでした。ラバーが乗ってきた事でトラックコンディションが安定し、誰もがより速さを増してきたため、全体のペースが上がっています」

「前走車に付いて走るのは難しいですね。実際にオーバーテイクするのは恐ろしく難しいです。今日はかなり多くのことを学んだと思いますし、明日はこれを活かしてより良い結果につなげていきたいと思います」

この日は、マクラーレン・レーシングのフェルナンド・アロンソと、ディクソンのチームメイト、フェリックス・ローゼンクビストがクラッシュ。両者ともに深刻な怪我はなく、自力でコックピットから脱出した。

29番手で2日目を終えたアロンソは「状況を見誤った自分のミス」と反省。16番手でクルマを降りたローゼンクビストは「突然クルマがルースになってしまった」と語り、3日目に向けて原因を究明していくと誓った。

動画：アロンソが派手にクラッシュ

この日は、最年長ルーキーのベン・ハンリー（DragonSpeed）と、レッドブルジュニア入りが発表されたばかりのパトリシオ・オワード（Carlin）の二人が、ルーキー・オリエンテーションプログラムに合格。他の34名に続いて、予選参加資格を手に入れた。

プラクティス3は、現地インディアナポリス16日木曜の午前11時から午後18時に渡って行われる。