2019年第103回インディ500のプラクティス1が、5月14日(火)にインディアナポリス・モーター・スピードウェイ（IMS）で行われ、昨年の勝者、ウィル・パワー（Team Penske）が時速229.745マイル（369.739km/h）を記録。全39台のトップに立った。

2番手は、前戦インディカーGPで逆転優勝を果たしたシモン・パジェノー。上昇気流に乗る強豪チーム・ペンスキー勢が1回目のプラクティスを1-2で飾った。3番手はエド・カーペンター（Ed Carpenter Racing）、4番手にはエリオ・カストロネベス（Team Penske）が続き、シボレーエンジン勢が上位を独占する結果となった。

ホンダ勢のトップはコルトン・ハータ（Harding Steinbrenner Racing）の5番手。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨は、パワーから遅れること2.496mphの14番手。トウなしでは10番手を記録した。マクラーレン・レーシングのフェルナンド・アロンソは5.583mph遅れの32番手となった。

「インディアナポリス・モータースピードウェイのオーバルに戻ってこれて嬉しいです」と佐藤琢磨。「今日はクルマの感触が良く、かなりの量のテストをこなしながら、トラフィックの中での走行を行いデータを集めました。まだやるべき仕事は山積みですが、初日としては生産的な一日になったと思います」

大きなアドバンテージと共に初日トップを飾ったウィル・パワーだが、火曜のスピードの大部分は他車のトウによるところが大きかったとして、慎重な姿勢を見せている。パワーがこの日記録した229.745mphは、昨年の初日トップよりも4マイル程高い。

「トゥの大きな助けがあったからこそのスピードだ」とウィル・パワー。「今の状態で、クルマの真のスピードを判断するのは困難だ。みんながどんなエアロのセットアップを使っているのか、予選を想定して走っているのか、それともレーストリムの最中なのか分からないからね。正直なところ、本当のスピードに関しては僕らがどの位置にいるのかはわからないよ」

プラクティス2は、現地インディアナポリス15日水曜の午前11時から午後18時に渡って行われる。