元F1ドライバーのロマン・グロージャン（デイル・コイン）が5月14日(金)にインディアナポリス・モーター・スピードウェイ（IMS）のロードコースで開催されたGMRグランプリでポールポジションを獲得した。シリーズ参戦から僅か3回目の出走での出来事だった。

最終ラウンドまで進出したルーキーのグロージャンは1分9秒4396のトップラップを記録。2011年5月にトルコ・イスタンブールで開催されたGP2シリーズ以来となるポールポジションを掴み取った。

35歳のフランス人ドライバーはハースF1在籍時の昨年のバーレーンGPで炎上クラッシュに見舞われ、F1でのキャリアを不本意な形で終える事となったが、10シーズンに渡るF1での経験と共に、今季よりストリート及びロードの専任として北米最高峰のオープンホイールに転向した。

予選を振り返ったグロージャンは「なんて素晴らしい日なんだろう。こんなに幸せな気分になったのは本当に久しぶりだよ」と語った。

チームオーナーのデイル・コインはグロージャンについて「彼の経歴や、F1に参戦する前の彼がどれだけ素晴らしかったかを知っていたため、彼がレースに勝てる事もポールを獲れることも分かっていた。彼は今日、それを証明してくれた」と喜んだ。

グロージャンと共にフロントロー2番グリッドにつくのは2度のシリーズチャンピオンであるジョセフ・ニューガーデン（チーム・ペンスキー）で、2列目3番グリッドには好調を維持するジャック・ハーベイ（メイヤーシャンク）が、そして4番グリッドには開幕戦ウィナーのアレックス・パロウ（チップ・ガナッシ）が並ぶ結果となった。

レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨は17番手と苦しい結果に終わった。僚友グレアム・レイホールはシモン・パジェノーとウィル・パワーのチーム・ペンスキー勢に挟まれる11番手からスタートする。

ランキングリーダーのスコット・ディクソン（チップ・ガナッシ）はQ1敗退を喫して16番手と後方に沈み、同じくランキング上位に付けるパトリシオ・オワード（マクラーレンSP）も18番手に留まった。

日本ではGAORA SPORTSが日本時間16日(日)早朝3時30分より決勝レースを生中継する。視聴には「スカパー！」の他、光回線を使った「ひかりTV」「auひかり」なら、面倒なアンテナ設置なしでインディカーを楽しむ事もできる。更に今季からはHulu ライブTVでもストリーミング配信される。

2021年：インディGP 予選結果