インディカー第14戦ポコノでクラッシュし空中を舞うロバート・ウィッケンズ

【動画】高速横回転でのクラッシュ…ウィッケンズが宙を舞い鉄製フェンスに激突する大惨事 / INDYCAR 第14戦ポコノ

  • Published:

インディカー・シリーズ第14戦ポコノの決勝レースで目を覆いたくなるような大クラッシュが発生した。事故の当事者となったロバート・ウィッケンズ(Schmidt Peterson)は、医療用ヘリコプターで地元アレンタウンのLehigh Valley病院へと緊急搬送された。

8月20日(日)に行われた決勝レースでは、スタート直後にグラハム・レイホールがスペンサー・ピゴットに突っ込みクラッシュ。フルコースイエローからのリスタートの際に、息を呑む悲惨な多重事故が発生した。

ライアン・ハンターレイとサイド・バイ・サイドでターン2に進入したウィッケンズは、アウト側からターンインしてきたハンターレイの左リアと軽く接触。遠心力によりコース外側に弾き飛ばされたウィッケンズのマシンは、ハンターレイの車に乗り揚げコース脇のセイファー・ウォールに激突した。

衝撃で空中に巻き上げられたウィッケンズは、高速を維持した状態で鉄製フェンスへと突っ込んだ。鉄柱に弾き返されたマシンは高速横回転。火花とデブリを散らしながら地面へと叩きつけられた。

この混乱に巻き込まれる形でジェームズ・ヒンチクリフとピエトロ・フィッティパルディが接触。破損したマシンから大量のオイルが噴出し、佐藤琢磨が餌食となり壁に激突した。レースは赤旗中断となり、復旧のために1時間56分を要する大惨事となった。

事故後、映像はウィッケンズのマシン及び救出の様子を一切映さず、事態の深刻さを伺わせた。安否が心配される中、事故から約1時間が経過したところでようやくアナウンス。ウィッケンズには意識があり、医療用ヘリコプターで地元アレンタウンのLehigh Valley病院へと搬送された事が明らかにされた。

ヒンチクリフとフィッティパルディは軽い負傷。フィッティパルディと琢磨、そしてハンターレイは無傷で事なきを得たが、いずれもレース開始早々にリタイヤを喫する事となった。ウィッケンズは重傷を負い、搬送先の病院で緊急手術が行われる予定となっている。