2020年インディカー・シリーズ開幕テキサス300スタート時の様子copyright Indycar

インディカー開幕テキサス決勝:ディクソン圧巻の47勝目、佐藤琢磨は欠場「本当に残念」

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2020年NTTインディカー・シリーズの開幕戦「ジェネシス300」が米国テキサス州現地6月6日(土)に1.5マイルオーバルのテキサス・モータースピードウェイで行われ、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が200周のレースで157周のリードラップを築く完璧なレース運びでキャリア通算47勝目を飾った。

2位はシモン・パジェノー、3位はジョセフ・ニューガーデンと、タイヤに苦戦しながらもチーム・ペンスキー勢がディクソンに続いた。4位にはザック・ビーチ(アンドレッティ・オートスポーツ)が飛び込み大健闘を果たした。

ジョセフ・ニューガーデンと並走するスコット・ディクソン、2020年インディカー・シリーズ開幕テキサス
© Indycar / ジョセフ・ニューガーデンと並走するスコット・ディクソン

佐藤琢磨は予選クラッシュで欠場

昨年のポールシッター、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨は、予選セッション中にリアを滑らせクラッシュ。マシンに大きなダメージを負った。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の一環で1デイの圧縮開催であった事から車検までの時間が限られており、時間内の修復は叶わず決勝欠場を強いられた。

レースを観戦し終えた佐藤琢磨は「本当に残念」と繰り返し、「プラクティスまでは比較的順調で、クルマのバランスもラップタイムもまずまずだっただけに、予選に向けて楽しみにしていた」と胸の内を明かした。クラッシュについては「全く予期できなかった」とする一方で「タイヤのセット数が限られる中での予選ということでセッティング的に少し攻めすぎたところがあるかもしれない」と語った。

ピットストップ作業を行うレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨、2020年インディカー・シリーズ開幕テキサスのプラクティスにて
© Indycar / プラクティスでピットストップ作業を行う佐藤琢磨

静寂と混乱、4度のイエローコーション

グリーンフラッグ直前、ホンダエンジン勢3台がエンジン制御を司るECUのトラブルに見舞われた。アンドレッティ・オートスポーツのアレキサンダー・ロッシとライアン・ハンター=レイは隊列後方に着いてレースをスタートしたが 、佐藤琢磨のチームメイト、グレアム・レイホールは1周遅れでトラックに合流した。

ルール上認められていない交換作業という事でアンドレッティの2台にはドライブスルー・ペナルティが、レイホールにはストップ・アンド・ゴー・ペナルティが科せられた。

新型肺炎による2ヶ月半のブランクがあったのみならず、1デイという事でプラクティス走行は僅か2時間。新たに導入されたエアロスクリーンの影響か、それとも準備不足がゆえの警戒か。コース上のアクションが殆どないままラップのみがカウントされる状況の中、最初に沈黙を破ったのはディクソンだった。32周目、5度のシリーズ王者がニューガーデンを交わしてラップリーダーに躍り出た。

38周目、1回目のピットストップラッシュが終わりを迎える中、コーナリング中にバランスを崩したリーナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター)が壁と接触。弾かれてイン側へと落ちたところで同じく今回がデビュー戦のアレックス・パロウ(デイルコインwithチームゴウ)に激突し、イエローコーションが出された。

ピットレーンでのスピード違反を取られたトニー・カナーン(A.J.フォイト)が最後尾にまわり、8周のコーションラップを経てレースは再開された。

77周目、デブリ撤去のために2度目のイエローコーションが出され、生き残った全車がピットストップに動いた。トップを快走していたディクソンがポジションを2つ落として3番手に落ち、ニューガーデンが先頭に躍り出て、ディクソンのチームメイト、フェリックス・ローゼンクビストが2番手に浮上したが、それも束の間であった。

86周目のリスタートと同時にディクソンがローゼンクビストをオーバーテイク。その数周後にはアウト側から豪快にニューガーデンを交わし、早々にトップの座を奪還した。119周目にはローゼンクビストが2番に浮上し、チップ・ガナッシが1-2の独走体制を築いたが、これが実現する事はなかった。

残り10周というところで、最後のピットストップを終えてディクソンを猛追していたローゼンクビストが、周回遅れのジェームズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポーツ)を処理するためターンインの際にアウト側にまわったところ、グリップを失ってクラッシュを喫した。

再びイエローコーションが出たことで、残り3周でのリスタートという超スプリントレースの展開となったが、ディクソンを脅かすものは何もなく、チャーリー・キンボール(A.J.フォイト)のクラッシュによって再びイエローが振られる中、ディクソンが堂々のトップチェッカーを受けた。

Indycar 開幕テキサス 決勝結果

Pos. Start Driver Gap
1 2 スコット・ディクソン
Chip Ganassi
–.—-
2 3 シモン・パジェノー
Team Penske
4.4109
3 1 ジョセフ・ニューガーデン
Team Penske
5.8064
4 5 ザック・ビーチ
Andretti
6.5778
5 13 エド・カーペンター
Ed Carpenter
6.9481
6 19 コナー・デイリー
Carlin
7.5762
7 14 コルトン・ハータ
Andretti
8.0553
8 4 ライアン・ハンター=レイ
Andretti
8.3105
9 20 オリバー・アスキュー
McLaren SP
8.6943
10 10 トニー・カナーン
A.J. Foyt
8.9630
11 12 チャーリー・キンボール
A.J. Foyt
1 lap
12 18 パトリシオ・オワード
McLaren SP
1 lap
13 6 ウィル・パワー
Team Penske
1 lap
14 11 マルコ・アンドレッティ
Andretti
1 lap
15 8 アレキサンダー・ロッシ
Andretti
1 lap
16 21 ジャック・ハーベイ
Meyer Shank
1 lap
17 7 グレアム・レイホール
RLL Racing
2 lap
18 15 ジェームズ・ヒンチクリフ
Andretti
2 lap
19 17 マーカス・エリクソン
Chip Ganassi
4 lap
20 9 フェリックス・ローゼンクビスト
Chip Ganassi
10 lap
21 23 サンティノ・フェルッチ
Dale Coyne
44 lap
22 24 リーナス・ヴィーケイ
Ed Carpenter
164 lap
23 16 アレックス・パロウ
Dale Coyne
164 lap
24 22 佐藤琢磨
RLL Racing
200 lap