ガスリー「アルファタウリ・ホンダ的にはハンガロリンクの方が合っているはず」
アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーが、2020年FIA-F1世界選手権第3戦ハンガリーGPに先立って抱負を語った。昨年のレースでガスリーは、レッドブル・ホンダRB15をドライブして6位入賞を果たした。
前戦シュタイアーマルクGPでアルファタウリ・ホンダは、開幕戦から数えて僅か5日間という限られた時間の中で複数のアップグレードを持ち込んだ。新たな開発物について車両パフォーマンス責任者を務めるギヨーム・デゾテウスは「正しい方向に向かっている事が確認できた」として満足感を示したが、今はまだ、トップ10に食い込めるだけの実力がないとも認めた。
レースではフェラーリの2台がダブルリタイヤに終わった事もありダニール・クビアトが10位入賞を果たしたが、テクニカル・ディレクターを務めるジョディ・エジントンは「パッケージ的にはもっと多くを期待していた」と述べ、パフォーマンス不足に言及した。
「抜けないモナコ」とも称されるハンガロリンクはうねるように連続して続くコーナーが特徴で、レッドブル・リンクとは特性が大きく異なる。ガスリーは、アルファタウリ・ホンダAT01のパッケージングはハンガロリンク向きだと考えている。
ハンガロリンクの方が合っているはず
ピエール・ガスリー
オーストリアでの2週間を振り返ってみると、第1レースは7位入賞とポイント獲得に成功した一方、第2レースは予選でQ3に進出して7番グリッドにつけたものの、レースでは残念な結果(15位)となってしまった。スタート直後に当てられてしまい、フロアなどのダメージが大きくて自分たちのペースで走ること出来なかったんだ。7番グリッドだったしもっと良いレースを期待してたんだけどね。でもダニールがポイントを獲得してくれたのが救いだった。
開幕2戦を終えて、全体的にはポジティブな気分だけど、定期的に10位以内をキープするためにはまだまだ課題が残っている。
第1レースと第2レースの間にも既に進歩の兆しが見えていたし、シーズンのスタートとしては悪くなかった。シュタイアーマルクGPには新型フロントウイングを持ち込んでいたから、それがパフォーマンス面で大きな助けになったんだと思う。
これからもハードワークを続けて、正しい方向に向かって進まなければならない。チームの開発プログラムは、今後数週間以内に何かポジティブなアップデートをもたしてくれるはずだ。中盤のライバルたちと戦うのに役立つと思う。
今回は特殊な条件の中でのレースだった。(人が少ないから)パドックを歩いて回るのに時間がかからなかった。一番の違いは観客がいないことだね。正直に言えば、ドライバー的にはパドックが閑散としているのは悪いことじゃないんだ。リラックスできる時間が増えたおかげで、エネルギーを蓄えた状態でコックピットに座ってドライブすることができた。
今はもうハンガリーにいる。ここでの週末は土曜日の予選がすべてだと言われるけど、それは概ね当たっている。でもモナコのように全くオーバーテイクできないわけじゃない。
ハンガロリンクは僕のお気に入りのコースで、シーズンのハイライトの1つでもある。ここでのレースは大好きだ。マシンに求められるセットアップという点ではオーストリアとは大きく異なる。ここはストレートが少なく、コースレイアウト的にはツイスティだからね。僕らにとってはこっちのコースの方が合ってるんじゃないかな。
ハンガリーGPの舞台となるのは、1周4381m、全16コーナーを持つハンガロリンク。ドライコンディションとなった昨年のグランプリでは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝。2位にフェルスタッペン、3位にセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)という結果だった。
F1ハンガリーGPは、日本時間7月17日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。