トップチェッカーを受けるメルセデスAMGのルイス・ハミルトンと、それを祝福するチームメンバー、2019年F1ハンガリーGP決勝レースにて
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メルセデス、戦略で引き寄せた勝利のチャンス…前半戦を10勝で締め括る

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F1第12戦ハンガリーGP決勝レースに挑んだメルセデスAMGは、3番グリッドのルイス・ハミルトンが逆転優勝。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンを最終盤に交わして、キャリア通算81勝目を挙げた。バルテリ・ボッタスは接触事故に見舞われ8位入賞に留まった。

チーム代表を務めるトト・ウォルフは「予想外のリザルト。戦略チームが最高の判断を下してくれた。我々はシーズン前半の12戦で10勝を挙げた。実にファンタスティックだ」と喜びを語った。

勝利を手繰り寄せたのは戦略だった。当初メルセデスは2ストップ戦略を除外してレースに臨んだが、変化する状況を的確に把握して、臨機応変にストラテジーを検討。それを実行に移した。チームは称賛の意味を込めて、戦略ディレクターを務めるジェームズ・ヴァウルズを表彰台に立たせた。

ハンガロリンクのターン2をサイド・バイ・サイドで駆け抜けるメルセデスのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタス、2019年F1ハンガリーGP決勝レースにて
© Mercedes、ハンガロリンクのターン2をサイド・バイ・サイドで駆け抜けるハミルトンとボッタス

オープニングラップでは、ハミルトンとボッタスが激しい2番手争いを演じ、ターン2で軽く接触。失速して3番手に後退したボッタスは、続くターン4でシャルル・ルクレールに仕掛けられフロントウィングを破損した。数周はトラックポジションを重視してコースに留まったものの、6周目に緊急ピットインを行い最後尾に後退した。

チーフレースエンジニアのアンドリュー・ショブリンは、ボッタスのピットストップについて「大きな問題に発展する可能性があったため、リスクを抱えて走行を続けるのは得策とは言えないと判断した」と説明した。

メルセデス:F1ハンガリーGP決勝

ルイス・ハミルトン決勝: 1位, グリッド: 3番手

このチームとは7年間の付き合いだけど、この気持ちは決して色褪せる事はない。ファクトリーを含めて誰一人が欠けても、こんな事は出来なかっただろう。そんなチームの一員でいられる事を嬉しく思うから、僕を信じ続けてくれるみんなのために、僕は限界までプッシュしてリスクを取る。

若干ブレーキに問題を抱えていたから、マックス(フェルスタッペン)を追い抜けるチャンスが来るまで、出来るだけクルマをいたわるようにした。追い抜くのは本当に本当に難しかった!19秒のギャップを縮められるか確信がなかったけど、チームから”集中しろ”って言われたから、それを信じた。

予選の時みたいにずっと限界まで攻め続けていたら、徐々に差が縮まっていた。このチームには脱帽だ。もし、今日ニキ(ラウダ)がこの場にいてくれたとしたら、彼も帽子を取っただろうね。

バルデリ・ボッタス決勝: 8位, グリッド: 2番手

厳しいレースだった。期待とは程遠かった。1周目にちょっとした混乱があって、僕はターン1でミスをしてしまいタイヤをロックさせてしまった。できるだけコーナーの奥までブレーキングを遅らせようとした結果、右フロントがロックしてフラットスポットができてしまった。

おかげで若干アンダーステア気味になってしまい、その後は見ての通りだよ。シャルル(ルクレール)と接触してフロントウイングが壊れてしまった。そのため早めにピットインしなきゃならず、それによってトラフィックの中に出てしまいかなりタイムを失った。そこでゲームオーバーだ。

あらゆる事を試してみたけど、オーバーテイクするのは本当に難しかった。ポイントが取れたのは不幸中の幸いだけど、何が起きたのかを見直して、それを糧にしなきゃならない。


8月4日(日)にハンガロリンクで行われた2019年F1第12戦ハンガリーグランプリ決勝レースでは、3番グリッドからスタートしたメルセデスのルイス・ハミルトンが、ポールシッターのレッドブル・ホンダ、マックス・フェルスタッペンを最終盤に交わし、逆転優勝を飾った。

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