2位表彰台を喜ぶレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとクルー達、2019年F1ハンガリーGP
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フェルスタッペン、勝利目前で2位に後退「為す術なし。後悔もなし」

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F1第12戦ハンガリーGP決勝レースで、キャリア初のポール・トゥ・ウインを狙ったレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンであったが、メルセデス陣営の見事な戦略の前に敗北。残り4周でルイス・ハミルトンに交わされ、2位でチェッカーフラッグを受けた。

フェラーリ勢のペースが遅かったために、残り20周というところで、先頭争いをする二人の後ろに大きなマージンが生まれた。これにより、順位を落とさずにピットへと入るオプションを手にしたメルセデスは、チャンスを逃さずハミルトンを2ストップ戦略へと切り替えた。

ステイアウトしたフェルスタッペンは、レース最終盤までラップリーダーの座を守ったものの、ニュータイヤを履いて更にペースを上げたハミルトンに太刀打ちできるはずもなく、残り4周でハミルトンに交わされ、2位表彰台に終わった。

敗因は戦略。変化する状況に対して柔軟に対応し、イレギュラーな2ストップ戦略を敢行したメルセデスの勝利であり、ピットの判断を信じて獲物を追い続けたハミルトンのドライビングがこれを成功させた。無理もないが、レッドブルはトラックポジションを重視し過ぎた結果、メルセデスに先んじて2ストッパーに切り替えるという判断を下す事が出来なかった。

今季3勝目を目前にしながら2位に終わったフェルスタッペンだが、レースを振り返って「ベストを尽くしたし後悔はない」と語った。ハミルトンが今季8勝目を挙げた事で、チャンピオンシップでのトップとの差は開いたものの、2位バルテリ・ボッタスとの差は更に縮まり、7点差にまで詰まった。

為す術なし。後悔もなし

マックス・フェルスタッペン決勝: 2位, グリッド: 1番手

ベストを尽くしたけど、今日は間違いなくルイスの方が僕らよりも若干速かった。そうは言っても、後続にすごく大きなギャップを築いてフィニッシュできたし、2位は十分良い結果だ。クルマの速さという点では、今日は僕らの日じゃなかったけど、ポールポジションも取れて更に一歩前進できたし、全体としては良い週末だった。

先頭からスタートするわけだから当然勝ちたいけど、時には現実を見なきゃならない。僕らとしては、ファステストラップを獲得して2位でフィニッシュするのが今日出来る最大限の結果だった。

同じタイヤを履いていた第1スティントでは、ルイスを後ろに抑えながら走っていたけど、3番手とのギャップが大きかったせいで、ルイスは2回目のストップをする選択肢を得た。結果として、それが彼に上手く働いた。

頑張ってトップを守ろうとタイヤに鞭を打ったけど、一周あたり1・2秒も縮められてしまってはどうする事もできないよ。彼はフレッシュタイヤのアドバンテージを活かして一気に接近してきたから、追い抜かれてしまっても特に驚かなかった。

その後僕は、ファステストラップを取るためにピットへと入り、無事に成功させてエキストラポイントを手に入れた。当然そのことには満足してる。僕らは自分たちの出来る限りのことをやり尽くしたし、後悔はない。徐々にトップへ近づいてきているし、気分良く夏休みを満喫できそうだ。


8月4日(日)にハンガロリンクで行われた2019年F1第12戦ハンガリーグランプリ決勝レースでは、3番グリッドからスタートしたメルセデスのルイス・ハミルトンが、ポールシッターのレッドブル・ホンダ、マックス・フェルスタッペンを最終盤に交わし、逆転優勝を飾った。

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