ホンダF1 田辺TD、ガスリーの殊勝6位に満足も「ダブル入賞を逃した事は残念」
7月29日(日)に行われたF1第12戦ハンガリーGP決勝を終えて、ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターがレースを振り返った。
トロロッソ・ホンダ勢は予選でダブルQ3進出を果たし、6番グリッドからスタートしたピエール・ガスリーが6位の大金星。75秒サーキットでトップと同一周回でのチェッカーを受け、今季3度目の入賞で8ポイントを加算しランキング13位に浮上した。
レースを終えたガスリーは「6位だなんてマジで最高!マシンも戦略も最強だった」と述べ、喜びを爆発させた。チーム代表のフランツ・トストは「ピエールは、タイヤと燃費をコントロールしながら実に見事なレースを繰り広げた」と述べ、ガスリーの走りを讃えた。
8番グリッドのブレンドン・ハートレーは、ピットストップ後にルノー勢に前を塞がれる形となりスタック。ペースこそ上回る部分があったものの、ハンガロリンクでのオーバーテイクは困難を極めた。結局、タイヤ戦略面でのアドバンテージを得られず、入賞まで後一歩の11番手でレースを終えた。
ハートレーは、チームが2台のマシンで戦略を分けた事に理解を示しながらも、アンダーカット阻止のためとは言え、早すぎるピットストップによってミディアムタイヤを強いられたことに不満感を示した。
大金星に満足も、ダブル入賞を逃した事は残念
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
今週末はマシンの仕上がりも良く、日曜の決勝ではピエールが6位入賞を果たし8ポイントを獲得する非常に素晴らしい結果となりました。予選と決勝の両方でトロロッソ・ホンダのチーム全員が素晴らしい仕事をした成果だと思います。その一方でブレンドンは11位に終わってしまい、残念ながら惜しくもダブル入賞を逃す事になってしまいました。
全体としては、昨日の難しい予選も含めてチーム全員が素晴らしい仕事をしてくれたと考えています。ここ数戦は難しいレースが続いていましたので、サマーブレイク前の節目のレースを良い形で終えられて良かったです。この勢いを維持しながら、スパ・フランコルシャンから始まる後半戦に向かって開発を進めていきたいと思います。
F1ハンガリーグランプリ決勝レースは、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインを果たし、ハンガリーGP通算6度目の優勝を飾った。2位はスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル。3位にはキミ・ライコネンが続く結果となった。