ハートレー、戦略ミスで期待外れの11位「ピットインのタイミングが早過ぎた…」
F1第12戦ハンガリーGP決勝レースをポイント圏外の11位で終えたトロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは、チームが下したピットストップ戦略に疑問を呈した。
ポイント圏内の8番グリッドからスタートしたハートレーは、アンダーカットを狙いピットイン勝負を仕掛けてきた後続のニコ・ヒュルケンベルグ(Renault)の試みを阻止すべく、9番手を走行していた24周目にピットイン。残りの周回数を考慮し最も硬いミディアムコンパウンドでコースに戻った。
ヒュルケンベルグのアンダーカットは無事に阻止したもののミディアムではペースが上がらず、ピット戦略の失策によってハースやマクラーレンに先行を許す事態に陥った。ハートレーより1周前にピットに入ったヒュルケンベルグはタイヤの性能劣化に耐え切れず、50周目に再びピットイン。後から振り返ってみれば、トロロッソ陣営はヒュルケンベルグにカウンターを当てた事でポイントを失う形となってしまった。
ミディアムのペース不足で入賞を失った
ブレンドン・ハートレー決勝: 11位, グリッド: 8位
予選結果が力強かっただけに、ポイントが獲得できずガッカリだよ。良い形でスタートを切ったんだけど、ターン1でガスリーのイン側に飛び込まない事を選んだ結果、マグヌッセンにポジションを奪われてしまったんだ。レース前半にハード側のタイヤを履いていたサインツに前を塞がれちゃった事で、僕のレースは台無しになってしまった。
その後、アンダーカット狙いでピットストップに動いた後ろのヒュルケンベルグに反応して僕もタイヤ交換に動いたんだけど、あれは失敗だった。ピットに入るのが早過ぎたんだ。その時履いたミディアムタイヤはパフォーマンス的に厳しく、順位を落とす事になってしまった。
チームが2台のマシンで戦略を分けた理由についてはちゃんと理解しているけど、僕の方の戦略は上手くいかなかった。ミスは一切なかったし、せっかく良いスタートを切ったのに、それに見合うようなポイントが得られず残念だ。チームの事を思えば、僕も満足はしてる。ここ数ヶ月感のハードワークに報いるような大量のポイントが得られたわけだからね。
F1ハンガリーグランプリ決勝レースは、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインを果たし、ハンガリーGP通算6度目の優勝を飾った。2位はスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル。3位にはキミ・ライコネンが続く結果となった。