フェラーリに一筋の光明…堅実に3列目、更に上を伺うベッテルとルクレール
スクーデリア・フェラーリは7月18日に開催されたF1ハンガリーGP公式予選で2台共にQ3へと駒を進め、セバスチャン・ベッテルが5番手、シャルル・ルクレールが6番手タイムをマークした。
第3戦の地ハンガロリンク。厳しいシーズンスタートを切ったフェラーリに一筋の光明が差した。チームは前戦シュタイアーマルクGPで投入した新しいエアロパッケージへの理解を進め、予選でレッドブル・ホンダを抑えて3列目に並んだ。
Pos | Driver | Team | Q1 | Q2 | Q3 |
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4 | ペレス | レーシングポイント | 1:14.681 | 1:15.394 | 1:14.545 |
5 | ベッテル | フェラーリ | 1:15.455 | 1:15.131 | 1:14.774 |
6 | ルクレール | フェラーリ | 1:15.793 | 1:15.006 | 1:14.817 |
7 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:15.495 | 1:14.976 | 1:14.849 |
チーム代表を務めるマッティア・ビノットは予選を振り返り、満足する事はできないとしながらも「予選結果は現在のポテンシャルを正確に反映している」と語り、予測不能な天候が予想される決勝レースに向けて「訪れるであろうチャンスを最大限に活かし、可能な限り多くのポイントを獲得したい」と意気込んだ。
フェラーリ:F1ハンガリーGP予選
セバスチャン・ベッテル予選: 5位, FP3: 8位
昨日のフリー走行で御覧の通り、今週末は僕らにとって少し良い流れになっているけど、2人共やるべき仕事がまだたくさん残っている状態だ。
ソフトタイヤでスタートする僕らは、前の4台とは異なるタイヤ戦略だ。どう転ぶか見ものだね。スタート直後のターン1にかけて、あるいは最初の数ラップは僕らがアドバンテージを得るかもしれないからね。
レースは雨の予報が出ている。ウェットコンディションになった昨日のFP2では少し苦戦したけど、明日はむしろ僕らにとってチャンスになるかもしれない。まぁ、前の2チームは別の惑星で戦っているみたいな速さだけどね!
シャルル・ルクレール予選: 6位, FP3: 4位
3列目を占拠出来たのはチームにとって凄く前向きな結果だ。それに2列目の連中にかなり接近してるしね。実際、本当に満足してる。一歩前進できてよかった。
僕の方は簡単なセッションじゃなかった。Q1とQ2でドライビングに少し苦戦していたから、自分の仕事に完全に満足しているわけじゃないけど、Q3で改善できたし6番手は悪くないスタートポジションだ。
僕らは予選よりも決勝のペースの方が良いと思うから、良い戦略を立てた上で、それを活かしてポジションを上げていきたい。明日は何だって可能さ。
天気に関してだけど、僕らはこれまでのところドライコンディションでかなり良い感じだし、ウェットでも同じようにペースがある。ただ予想するのはいつも難しい。どちらかと言えば僕はドライが良いかな。
2020年F1ハンガリー・グランプリ予選では、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)がチームメイトで2番手につけたバルテリ・ボッタスを0.107秒差で退け、通算90回目のポールポジションを獲得。セカンドローはランド・ノリスとセルジオ・ペレスのレーシングポイント勢という結果となった。
決勝レースは日本時間7月19日(日)22時10分にスタート。1周4,381mのハンガロリンクを70周する事でチャンピオンシップを争う。