アルファタウリ「角田裕毅は最後のアタックで改善に手こずった」舞台裏での取り組みを説明するバレストリ
アルファタウリの車両パフォーマンス部門のチーフエンジニアを務めるクラウディオ・バレストリが7月22日(土)のF1ハンガリーGP予選を経て、舞台裏での取り組みについて説明した。
イベント2日目および予選に向けた準備についてバレストリは「FP1は何度かの中断があったが、昨日収集したデータに基づき我々は、昨日とはコースコンディションが異なる事を想定した上で、今日に向けてパッケージの最適化を図った」と説明した。
「FP3の前半はレースに向けてクルマを最適化するために、燃料を積んだ状態でのロングラン・シミュレーションを行った。後半は予選に向けた準備に焦点を当てて、新しいフォーマットを考慮し、特にQ1とQ2で必須となるハードおよびミディアムコンパウンドでのクルマの最適化に取り組んだ」
「チーム毎にタイヤの使用方法が大きく異なり、多くがソフトを使用しハードを使ったチームが僅かであったため、自分たちの競争力のレベルを計るのは少し難しかったが、戦略的に上手くやったことでQ1ではハードコンパウンドで競争力のあるタイムを残すことができた」
ハードタイヤ縛りのQ1では、角田裕毅が最終ラップで自己ベストを更新できず17番手で敗退を喫した一方、復帰戦のダニエル・リカルドは15番手ギリギリで突破した。
ただアップグレード版のAT04には、チーム代表のフランツ・トストが口にしていたQ3進出に足る十分な速さはなく、リカルドはミディアム指定のQ2を13番手で終えた。
「残念ながらユーキはQ1の最後アタックで改善に手こずってしまった。ダニエルはQ2に進出したが、今日は単にQ3に進むだけの十分な速さがなかった」とバレストリは語る。
「明日のレースは楽にいかないだろうが、ポイント圏内へのカムバックに向けて最善を尽くすつもりだ」
2023年F1ハンガリーGP予選ではルイス・ハミルトン(メルセデス)が2年ぶりにポールポジションを獲得し、2番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手にランド・ノリス(マクラーレン)が続く結果となった。
決勝レースは日本時間7月23日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4381mのハンガロリンクを70周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。