レッドブル・パワートレインズ（RBPT）とホンダ・レーシング（HRC）は2022年8月2日(火)、現行のF1パワーユニット技術支援契約を2025年末まで延長する事で合意に至ったと発表した。

カーボンニュートラルの実現に注力するという理由で、ホンダは2021年末を以てF1から撤退したが、RBPTを支援するため、今季はHRCを通してレッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリが搭載するパワーユニットに関する技術支援を行っている。

レッドブルはホンダに対し、来季から現行F1パワーユニットが継続される2025年までの向こう3シーズンについても引き続き支援するよう要請。両社で協議・検討を進めてきた結果、今回の合意に至った。

HRCの渡辺康治代表取締役社長は合意に至った背景について次のように説明した。

「現行のレギュレーション下では2025年シーズンまでのPUを開発するためのリソースは不要ですので、現在のHRCの体制でもそのリクエストに応えられると判断しました」

「四輪モータースポーツの世界最高峰カテゴリーにおけるレッドブル・グループのチャレンジをサポートするこの機会を通じて、HRCの人と技術を一層磨き上げてまいります」

レッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは「協力要請に対してホンダが前向きな反応を示してくれたことに感謝している」と語った。

「我々はホンダと共に2021年にF1ドライバーズ選手権を制覇し、今年も現時点ではドライバー及びコンストラクターの両選手権で首位に立っており、これまで素晴らしいパートナーシップを築いてきた」

「2025年末までホンダから供給されるパワーユニットでF1を戦い続けられる事を嬉しく思う」