HRC（株式会社ホンダ・レーシング）は2024年3月27日(水)、2026年からのFIA-F1世界選手権参戦に向けて、F1パワーユニット（PU）のメンテナンスやマネジメントを行なうための新会社「Honda Racing Corporation UK Ltd.（HRC UK）」を英国に設立したと発表した。

HRC UKは、PU開発を担う栃木県さくら市のHRC Sakuraのヨーロッパ拠点として、メンテナンス作業、オペレーションなどのPU運用業務のほか、物流管理、広報業務を担当する。

新たな技術レギュレーションが導入される2026年よりホンダは、HRCを通してアストンマーチンF1チームにPU一式を供給する。同チームは英国シルバーストンに本拠を構えている。

アストンの拠点、そしてF1レースが多く開催されるヨーロッパ域内の英国に拠点を設けることは業務・運用効率という点で合理的な選択と言える。

1964年8月のドイツGPから数えて今年、F1初参戦から60周年を迎えるホンダは、レッドブル・レーシングおよびRBフォーミュラ1チームの2チームに対し、PUの供給・技術支援およびマーケティング協力を行なっており、この関係は2025年末まで継続される。

両チームのPUはES（バッテリー）を除いてHRCが製造を担当し、レッドブル・パワートレインズに供給する形を取っている。

• 会社名：Honda Racing Corporation UK Ltd.（HRC UK）
• 所在地：英国
• 代表者：代表取締役社長 渡辺 康治（わたなべ こうじ）
• 業務内容：F1 PUのメンテナンスと物流管理、広報業務など
• 設立日：2024年2月28日
• 出資比率：株式会社ホンダ・レーシング 100％