2020年 FIA世界ツーリングカー・カップ(WTCR)の公式セーフティーカーに採用されたホンダのシビック・タイプR リミテッドエディション アップ

Honda シビック・タイプR、FIA-WTCRの公式セーフティーカーに

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FIA世界ツーリングカー・カップ(WTCR)は6月30日(火)、2020年のオフィシャルセーフティカーとして、ホンダが「シビック・タイプR・リミテッドエディション」を供給する事を明らかにした。

2月にホンダのオフィシャルパートナーであるJASモータースポーツのミラノ本社で発表された「シビック・タイプR・リミテッドエディション」は、2020年秋に発売が予定されているマイナーチェンジモデルの限定仕様車で、ホンダ自身が「アイコニックなハッチバックの中で最も過激なバージョン」と評するモデルだ。

2020年 FIA世界ツーリングカー・カップ(WTCR)の公式セーフティーカーに採用されたホンダのシビック・タイプR リミテッドエディション フロント

2020年 FIA世界ツーリングカー・カップ(WTCR)の公式セーフティーカーに採用されたホンダのシビック・タイプR リミテッドエディション リア

リミテッドエディションの心臓部には最高出力320PS(6,500rpm)、最大トルク400Nmを発揮する2.0リッターVTECターボエンジンが搭載される。0-100km/h(0-62mph)は5.7秒という俊足で、全世界で1000台が限定生産される予定となっている。

タイプRの伝統を受け継ぎ、軽量の20インチ鍛造BBSアルミとミシュラン「カップ2」を組み合わせるなど、サーキット走行を重視して開発されたこのモデルは、シビックシリーズ(ホンダ・シビック・タイプR TCRレーサーのベース車であるスタンダードタイプRを含む)がユーロNCAPテストで最高評価を獲得したのと同様に、業界をリードするアクティブセーフティ技術とドライバーアシスティブ技術を搭載する。

公式セーフティーカーのカラーリングは、市販と同じく「サンライト・イエロー」を基調とした華やかなものとなる。リバリーのデザインはベルギー出身のアーティストで、ホンダのツーリングカー・プログラムの公式カラーリングの多くをデザインしてきたヴァヌフが手掛けた。

WTCRのプロモーターであるユーロスポーツ・イベントのフランソワ・リベイロは「ホンダは長年に渡ってFIA世界ツーリングカー・コンペティションに参戦してきた。このカテゴリーへの長年のコミットメントは他の追随を許さない。シビック・タイプRのような象徴的なマシンを公式セーフティカーとして迎えることは、その優れた安全性、スポーティさ、ダイナミックさ、そして手頃な価格という点で、WTCRの理念にぴったりと合致している」と述べた。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で改定されたWTCRのカレンダーには、9月12日〜13日開催予定のオーストリア・ザルツブルクリンクから11月14日〜15日のイタリア・アドリアまでの6戦が掲載されており、シビック・タイプR・リミテッドエディションは公式セーフティーカーとしてその全てに参加する。ドライバーはブルーノ・コレイアまたはペドロ・クセイロが担当する。

セーフティーカーは各レースの開始5分前にグリッド最前列からコースへと出て、最終サイティングラップを行う。レースの間は、競合車のスピードやルートをコントロールしなければならないアクシデントが発生した場合に備えて待機する。

2020年 FIA世界ツーリングカー・カップ(WTCR)の公式セーフティーカーに採用されたホンダのシビック・タイプR リミテッドエディション 走行シーン