ジェームズ・ヒンチクリフのマシンのエンジンカバーに掲載されたホンダのロゴ
Courtesy Of Indycar

インディカー、F1撤退発表のホンダと複数年の契約延長合意を発表…V6ハイブリッド導入は23年に延期

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インディカー・シリーズは米国インディアナ州現地10月3日(土)、エンジンサプライヤーを務めるホンダ及びシボレー双方との間で、複数年の契約延長に合意したと発表した。

“複数年”というのみで具体的な数字は明らかにされておらず、ホンダとシボレーは共に、昨年8月の段階で既に2022年以降も引き続き参戦を継続する事を発表している事から、ホンダの長期参戦を改めて表明することで、シリーズの安定性を強調する狙いがあるものと見られる。

ホンダは前日2日(金)に、エネルギーマネジメントや電動化技術を持つF1部門のリソースをカーボンニュートラル達成のための開発に再配分するとの名目で、2021年末を以てF1から撤退する事を発表したばかりだ。

北米最高峰のオープンンホイールは、2022年より2.4リッターV6ツインターボ・ハイブリッドエンジンを導入する予定であったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックを理由に、導入時期を2023年へと1年後ろ倒しとする事を合わせて発表した。

インディカーに導入される予定のハイブリッドは、ブレーキシステムからエネルギーを回収するモーター、インバーター、そして蓄電デバイスの主要3コンポーネントで構成される事になっており、ホンダがF1用に製造開発している1.6リッターV6ハイブリッド・ターボとは仕様が大きく異なる。

新しいパワートレインの導入によって、ロード及びストリートコースで使用されるオーバーテイクシステム「プッシュ・トゥ・パス」のパワーは強化され、最大で900馬力を超える出力が見込まれている。また、高出力化するエンジンの導入に合わせて、これに耐え得る次世代シャシーが合わせて投入される。

ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD)のテッド・クラウス社長は「ホンダはお客様に喜んでいただける高性能電動化製品を開発・製造すると共に、人材育成、技術革新、ファンのエンゲージメントのためにレースをしており、未来への一歩を踏み出すインディカーの姿勢を歓迎している」と述べ、次のように続けた。

「我々は27年間に渡って途切れる事なく続けてきたインディカー・シリーズにおけるリーダーシップを誇りに思っており、900馬力を超える次世代のホンダ2.4リッターハイブリッド・パワーユニットをお届けすることを楽しみにしている」

なおインディカーは、シリーズの安定性を更に高めるべくエンジンサプライヤーの新規参入を望んでおり、これまでに何度か、ホンダと同じくFIA-F1世界選手権に参戦するスクーデリア・フェラーリと積極的な話し合いを行っている事が確認されている。