ピエール・ガスリー、マレーシアでのF1デビューの経緯と目標、スーパーフォーミュラ最終戦への想いを語る
レッドブルのジュニアプログラムの一員として長年F1の夢を追いかけてきたピエール・ガスリー。その夢がついにマレーシアで叶うことになった。ガスリーは、トロ・ロッソのダニール・クビアトに代わってスパンでの最後のレースに参戦する。
ガスリーはスーパーフォーミュラでランキング首位の石浦宏明から0.5ポイント差の2位につけており、タイトル争いを演じている。次戦最終の第7戦鈴鹿の開催日程は、F1アメリカGPとバッティングしており、ガスリーはマレーシアと翌戦日本GPをトロ・ロッソで走った後、オースティンでのレースはクビアトにバトンタッチするものと考えられている。
若きフランス人ドライバーが、F1デビューまでの経緯とマレーシアでの目標、そしてスーパーフォーミュラ最終戦への想いを語った。
マレーシアGPでの目標について
目標とする順位については話に出てないよ。今週末のぼくらの車に、どのくらいのポテンシャルがあるのかも分からないし、そういった話をするには早すぎるからね。カルロス(サインツ)と話してたんだけど、マレーシアでの僕らはかなり難しいって予想してたよ。僕の目標は、出来る限り早く学んでカルロスに近づく事なんだ。彼は絶好調だし、すごく良いベンチマークだからね。
つまらないミスをしたりしないで、クリーンな週末を過ごす事が第一だね。セパンのコンディションはいつもトリッキーだし、身体的要求も本当に厳しいから、簡単な事じゃないのは分かってるよ。とは言っても、レッドブルのリザーブドライバーとして常にコンディションを最高の状態にしておかなきゃならなかったし、ここ数ヶ月はかなりたくさんトレーニングしてきたから自信あるんだ。日曜の初めてのレースには良い展望を持ってるよ。
僕は自分のしたことに対してめったに満足なんてしないんだ。もっと出来るハズだ、って考えているからね。セッション毎にエンジニアと一緒に走りを分析していきたいと思ってるし、そうすれば自ずとレースペースも上がってくるって信じてるんだ。一夜漬けはモノにならないから、気負わず挑戦してみるつもりだよ。
デビュー決定報告の経緯
状況が進んでいるのは分かってたけど、どうなっているのかを正確には知らなかったんだ。先週はスーパーフォーミュラのレースがあったからSUGOにいたんだ。月曜日には、人づてにトロ・ロッソで走れるって聞いたんだ。(興奮して)夜はなかなか眠れなかったよ(笑)火曜日の朝にヘルムート(マルコ)からメッセージが来てて、そこで最終確認したんだ。
まずは両親に電話したよ。これまで僕を支えてくれた事にありがとうってお礼を言ったんだ。夢が叶ってこれまで全ての努力がついに報われた。両親は僕がカートを始めたときからずっと僕を支えてくれたんだ。つらい時期もあったけど、持てる全てを僕に与えてくれた。こんな両親の元に生まれて誇りに思うよ。
スーパーフォーミュラ最終戦について
すべては今週にかかってるし様子を見てみないとだけど、鈴鹿のレースに出たいと思ってるし、それについては疑問の余地はないよ。10月22日の鈴鹿でのスーパーフォーミュラ最終戦は、オースティンのレース(F1アメリカGP)とバッティングしてるんだよね。今のところF1で何レースに出るかは分からないんだ。レッドブルが決めることだからね。