2021年4月25日のインディカー第2戦セント・ピーターズバーグ決勝で佐藤琢磨を抑えて走行するジェームズ・ヒンチクリフCourtesy Of Indycar

”我慢と才能が尽きた”佐藤琢磨の動きでレースが台無し、とジェームズ・ヒンチクリフ

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ジェームズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポーツ)はセント・ピーターズバーグ市街地コースで行われたインディカー第2戦を終えて、忍耐を欠いた佐藤琢磨の不必要な動きが自身のレースを台無しにしたと不満をあらわにした。

ジミー・ジョンソン(チップ・ガナッシ)のクラッシュにより出されたイエローからのリスタートの際、佐藤琢磨はターン1でヒンチクリフのイン側に飛び込みオーバテイク。この際、ホイール同士が接触したが、一件はレーシングアクシデントとして処理された。

この接触により右フロントのパンクに見舞われたヒンチクリフは予定外のピットストップを強いられ後退し、その後もアグレッシブに追い抜きを重ねた佐藤琢磨が6位フィニッシュを果たした一方、残り23周でのリスタートの際にもエド・ジョーンズ(デイル・コイン)に横腹を付かれ、12番グリッドながらも20位という失望の結果に終わった。

ヒンチクリフは「スタートはまずまずで、最初のスティントはオーバーカット狙いで燃料を節約していた。丁寧にマネジメントしていたから、僕のブラックタイヤはレッドタイヤ勢と比較して凄く良い状態だった」としたが、それが報われる事はなかった。

キャリア通算141戦を誇る34歳のカナダ人ドライバーはその後、激怒するといった感じではないものの、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべて次のように続けた。

「その後のリスタートの際にタクマが忍耐強さと才能を使い果たし、僕にぶつかってきてタイヤをパンクさせた。今日は詰まるところそういうレースで、イエローもあって一度もラップバックできなかった」

なおレースを終えた直後の佐藤琢磨は「インサイドにいて止まり切れず横当たりしてしまって、ヒンチには申し訳なかったです」と語り、謝罪の言葉を口にしていた。

セッションに向けて準備するレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨、2021年4月23日セント・ピーターズバーグでのファイアストンGPにてCourtesy Of Indycar

佐藤琢磨、2021年4月23日セント・ピーターズバーグでのファイアストンGPにて

インシデントと言えば、佐藤琢磨のチームメイト、グレアム・レイホールもアンドレッティの一員、アレクサンダー・ロッシとの接触事故に見舞われた。

後続のレイホールがターン4のブレーキングでイン側に飛び込んだ際に両者は接触。タイヤがパンクしたロッシは直後のターン5で曲がれず、アウト側にいたレイホールの壁となる形で再び接触が発生した(以下の動画を参照)

レイホールは直ぐに体制を立て直してレースに復帰したが、ロッシはなかなかマシンをコースに戻す事ができず、結局2人共が戦線離脱を強いられる形となり、レイホールは15位、ロッシは21位でそれぞれヘルメットを脱いだ。

レイホールは一件を「レーシングアクシデント」と評し、「アレックスは非常にフェア」なドライバーで2人の間にわだかまりはないと語り、一方のロッシも「彼が、タイヤのパンクした僕の外側にいたのは不運だった。彼をターン5で追いやろうとしてはいない。原因はターン4の接触にあった」と述べ、こちらもレーシングアクシデントとの考えを示した。