ヘルムート・マルコ、ペレスの”あるまじき”F1モナコQ1敗退を非難…シャシー継続使用困難か
Published:
ポール獲得のチャンスがありながら、予選Q1開始早々にクラッシュを喫したセルジオ・ペレスについてレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、あるまじき「愚かなミス」と非難した。
首位マックス・フェルスタッペンから14点遅れのランキング2位につけるペレスは5月27日のF1モナコGP公式予選Q1でサン・デボーテ(ターン1)のTECPROバリアに激突。20番手最下位でセッションを終えた。
その一方で僚友フェルスタッペンは順当にQ3まで駒を進め、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)を0.084秒差で蹴落とす超人的なラップを決めてポールポジションを獲得した。
ペレスは、タイムを稼ごうとプッシュした結果、限界を超えてリアを滑らせてしまったと説明し、自身に対する失望を口にすると共に「チームに対して本当に申し訳ない。それしか言えない」と謝罪した。
マルコは独「Sky Deutschland」とのインタビューの中で「あのようなクルマがあるにも関わらず、Q1敗退というのはあってはならない。愚かなミスだった」とした上で「おそらくチャンピオンシップの事を考えすぎていたんだろう」と付け加えた。
激しい衝突により11号車RB19は車体左側に大きなダメージを負った。チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、決勝に向けて「シャシーの変更が必要になるかもしれない」との懸念を口にした。
モナコはオーバーテイクが不可能に近いサーキットだ。ペレスが日曜のレースで無得点に終わり、フェルスタッペンが優勝に加えてファステストラップを記録した場合、両者の差は40ポイントにまで広がる事になる。
ペレスは「明日は兎に角、悪夢のような1日になるはずだ。何をやっても相手に対応されてしまい、結局は同じようなポジションのままになるだろう」と述べ、挽回について悲観的な見方を示している。
2023年F1モナコGP予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。最前列2番グリッドにはフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が並ぶ。角田裕毅(アルファタウリ)は9番グリッドから入賞を狙う。
決勝レースは日本時間5月28日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周3,340mのモンテカルロ市街地コースを78周する事でチャンピオンシップを争う。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
DAZNは期間限定で年間プラン(月々払い)の最初の4ヶ月が月額990円になるキャンペーンを実施。以下のリンク先から登録すると特別料金が適用される。現在契約中のユーザーは対象外。F1は視聴プラン「スタンダード」で配信されている。