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F1コミュニティにおける白人優位の制度的障壁を声高に非難してきたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が、ソーシャルメディア上での啓蒙活動だけでなく具体的なアクションを取ることで、黒人差別への抗議及び撤廃を求める活動への関与を更に強めた。
6度のF1ワールドチャンピオンは6月21日(日)、英国ロンドンのハイド・パークにて行われた「Black Lives Matter」のデモに参加。更に、モータスポーツ界における多様性確保を目指すべく、英国王立工学アカデミーと共同で”ハミルトン・コミッション”を立ち上げた。
米国ミネソタ州ミネアポリスで白人警官に殺害された黒人ジョージ・フロイドの事件後、ハミルトンはグリッド唯一の黒人ドライバーとしてF1界における「#BlackLivesMatter」キャンペーンの先頭に立ってきたが、曰く「陳腐な決まり文句を並べ、見せかけのポーズを取る時代」は終わり、具体的な活動に着手した。
Went down to Hyde Park today for the peaceful protest and I was so proud to see in person so many people of all races and backgrounds supporting this movement. It was really moving. I’m feeling extremely positive that change will come, but we cannot stop now. #blacklivesmatter ✊🏾 pic.twitter.com/koOTEPOXAh
— Lewis Hamilton (@LewisHamilton) June 21, 2020
ハミルトンは口と鼻周りを布で覆ってサングラスをし、「black is a vibe」と書かれた黒いTシャツを着て抗議活動に参加する自身の写真をSNSにアップして次のメッセージを添えた。
「今日は平和的な抗議のためにハイド・パークに行ってきたんだけど、あらゆる人種の人々や様々な背景を持つ人達がこの運動を支持しているのを目の当たりにして、本当に誇らしく思った」
「本当に感動したよ。僕は変化の訪れをすごく前向きに感じている。もう止めることはできない。#blacklivesmatter」
具体的なアクションはこれに留まらない。ハミルトンはモータースポーツを利用して、科学、技術、工学、数学(STEM)といった分野での黒人の若者達の活躍を促すための方法を模索・研究するための場として、英国王立工学アカデミーと提携して”The Hamilton Commission”の発足をタイムズ紙に発表した。