FIAプレスカンファレンスに出席するメルセデスのルイス・ハミルトン、2021年F1ポルトガルGPにて
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ルイス・ハミルトン、F1ハンガリーGPを前に同国の”卑怯”な反LGBTQ法を批判

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7度のF1ワールドチャンピオン、ルイス・ハミルトン(メルセデス)は第11戦ハンガリーGPの開幕を翌日に控えた2021年7月29日、同国で6月中旬に成立した反LGBTQ法を批判した。

LGBTQとはレズビアン(Lesbian=女性同性愛者)、ゲイ(Gay=男性同性愛者)、バイセクシュアル(Bisexual=両性愛者)、トランスジェンダー(Transgender=性自認と出生時の性別が一致しない人)、クィア及びクエスチョニング(Queer、Questioning=性的指向や性自認が定まっていない人)の頭文字をとった性的マイノリティを表す総称で、国際人権NGOアムネスティによると日本では全人口の3~10%の人々がこれに該当するという。

同法は未成年向けの学校教育や教材、映画や広告などで同性愛や性転換の助長のみならず議論自体をも禁じるもので、国際的に大きな物議を醸している。

オランダのルッテ首相は「ハンガリーにEU加盟の資格はない」等として強く非難。これに対してハンガリーのオルバン首相は同法について「子どもと親の権利に関わるもの」等と反論した。

ただし欧州連合(EU)は、人間の尊厳や平等を掲げる基本理念に反するなどとして、賛成多数で非難決議を可決。欧州委員会に対して法的手続きを進めるよう促した。フォンデアライエン欧州委員長は「恥」という表現で同法を非難して「あらゆる権限を行使」して対処すると語った。

これに関連して、ユーロ2020のドイツ対ハンガリーの試合会場となったミュンヘンのライター市長が、多様性を表すレインボーカラーでスタジアムをライトアップする提案をしたところ、欧州サッカー連盟(UEFA)が政治的中立を理由に拒否した一件については、セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)が態度を改めるべきだと批判した。

こうした状況の中、オルバン首相は新法に関して、遅くとも2022年初頭までに国民投票を実施することを約束。ハミルトンは同国でのグランプリ開催を前に2324万人のフォロアーを持つ自身のInstagramアカウントを通して、性的マイノリティに寄り添う姿勢を示した。

ルイス・ハミルトンがインスタグラムに投稿したハンガリーの反LGBTQ法を批判するコメントcopyright [email protected]

ルイス・ハミルトンがインスタグラムに投稿したハンガリーの反LGBTQ法を批判するコメント

「美しき国、ハンガリーのすべての人々へ」

「今週末のグランプリを前に、政府の反LGBTQ+法の影響を受けている人々を支援する意向を伝えたい」

「権力者がこうした法律を提出することは容認できないばかりか卑怯で見当違いだ。誰を愛し、どのようなアイデンティティを持っていようとも、誰もが自分らしく生きる自由を持つべきだ」

「僕はハンガリーの人々に対して、LGBTQ+コミュニティの権利を守るために、今度の国民投票で投票する事を強く促したいと思う。彼らはこれまで以上に僕らのサポートを必要としている」

「愛は常に勝る。どうか周りの人たちに愛を示して欲しい。ポジティブな気持ちを送る。#lgbtq」

ハミルトンはモータースポーツの多様性欠如について検討する「ハミルトン・コミッション」を立ち上げ、更には英国内の少数派グループの若者を支援することを目的とした新しい慈善団体「Mission 44」を設立してポケットマネーから2,000万ポンド、日本円にして約30億4,400万円を投じるなど、社会問題と立ち向かう姿勢を強めている。

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