
ローソンは、かつての角田裕毅と同じくらい「プレッシャーをかけてきている」とハジャー
レーシング・ブルズのチームメイト同士の競争は新たな段階に入ったようだ。アイザック・ハジャーはF1第5戦サウジアラビアGPを経て、チーム復帰3戦目を迎えたリアム・ローソンの自身に対するプレッシャーは、以前のチームメイト、角田裕毅と同じレベルにあると語った。
レッドブル降格後の初の週末となった日本GP、そして翌週のバーレーンGPでは、いずれも新人ハジャーに予選・決勝でともに遅れを取ったローソンだが、サウジアラビアGPではQ1で0.010秒差、Q2で0.227秒差と、初めてハジャーを予選で上回った。
これは同時に、ダニエル・リカルドの後任としてF1レギュラードライバーに昇格した2024年のアメリカGP以降、初めて予選でチームメイトを破った瞬間でもあった。
決勝では、10位入賞でポイントを持ち帰ったハジャーには及ばず、ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)へのコース外オーバーテイクによって10秒ペナルティを受け、最終順位は12位。それでもチーム内バトルが接近してきていることは確かだ。
英専門メディア『Autosport』によるとハジャーは、ローソンがチーム復帰以降、着実に調子を上げてきているのは間違いないと語り、そのプレッシャーはかつてのチームメイト、角田を彷彿とさせると明かした。
「今週末の彼は本当に、本当に速かった」とハジャーは語る。「予選ではクルマのパフォーマンスを最大限に引き出していたし、彼は今、確実に強さを増してきてる。ユーキがそうしてきたのと同じくらい、間違いなくプレッシャーをかけてきている」
Courtesy Of Red Bull Content Pool
ファンステージでのトークショーに参加するレーシング・ブルズのアイザック・ハジャーとリアム・ローソン、2025年4月18日(金) F1サウジアラビアGPフリー走行(ジェッダ市街地コース)
ローソンは、角田とピエール・ガスリー(アルピーヌ)の接触事故による混乱がレース結果に影響を及ぼしたと考えている。
「スタートがあまり良くなかった。それに、1周目の混乱の中で変な位置に入っちゃって、コース外にはみ出すことになってね。だから、すごく残念だ」とローソンは振り返った。
「正直、クルマのペース自体はかなり良かったと思うんだけど、何をしてもずっとトラフィックの中で走る羽目になってしまい、レースを通して抜け出せなかった。本当に悔しい」
週末を通して自信を深めたのでは?と問われると「それは間違いないね」と即答した。
「これまでで一番、クルマを快適に感じることができた。あとはポイントを獲得するだけだ。今、やっていることは全部正しいと思うし、あとはそれを結果に結びつけるだけだと思う」