ピエール・ガスリーの2023年アルピーヌF1移籍説が再過熱、後任にコルトン・ハータを目論むレッドブル?
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ピエール・ガスリー(アルファタウリ)の2023年アルピーヌF1チーム移籍説が再び過熱している。ガスリーの後任にはインディカー・シリーズの若手有望株、コルトン・ハータの名が取り沙汰されている。
英国の「Autosport」はアルピーヌがレッドブルに対し、ガスリー獲得への関心を伝えた可能性があると報じると共に、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコがハータに興味を示しているとの情報があるとも伝えた。
F1ベルギーGPの予選が行われた8月27日(土)の午後、会場のスパ・フランコルシャンでヘルムート・マルコがマクラーレンのザク・ブラウンCEOと会話している様子が目撃された事が噂に拍車をかけている。
ハータは型落ちF1マシンでのプログラムでマクラーレンと契約を交わしている。
仮にアルピーヌが2023年末までの契約を有しているガスリーを引き抜くのであれば、レッドブルに対してそれ相応の支払いが必要になるであろう事は想像に難くない。レンタルという形式であっても、レッドブル側に都合の良い契約になる事だろう。
ただしガスリーは同郷のアルピーヌドライバー、エステバン・オコンと決して良好な関係にあるわけではないため、そこが一番のネックになるかもしれない。
またハータの起用に際しては、F1参戦要件であるスーパーライセンスの問題がのしかかる。ただしAutosportは「仮に2023年に出走できず、ガスリーがアルファタウリに残ったとしても、ハータは将来を見据えてテストドライバーの役割でレッドブル陣営に加わる可能性がある」と伝えている。
フランス出身のガスリーがアルピーヌに移籍するのではとの噂はサマーブレイク中から絶える事はなく、ヘルムート・マルコが角田裕毅あるいはガスリーの後任としてミック・シューマッハ(ハース)に関心を示しているとの噂も根強い。
実際、伝説的な名を持つ2世ドライバーをジュニア時代からフォローしてきたマルコは「シューマッハとは何の話もしていない」としながらも「彼はフェラーリジュニアだ」と付け加え、マラネロからの縛りがなくなれば検討の余地があるとも受け取れる発言を口にしている。
シューマッハのアルファタウリ移籍説が今も絶えないのは、ドイツの高性能スポーツカーメーカー、ポルシェが2026年に向けてレッドブルと提携する可能性が高いのが一因だ。
ハースとの契約更新が危ぶまれるシューマッハがF1を去ればドイツ人ドライバーはグリッドから姿を消す事になる。シューマッハに代わる有望な若手ドイツ人ドライバーは見当たらず、ポルシェにとって好ましい話でない事は疑いない。