2020年F1トルコGPの木曜記者会見に出席するアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーcopyright Red Bull Content Pool

イモラでの”傷”を引きずるピエール・ガスリー「これまでに経験した中で最も辛いリタイヤだった…」

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アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは「これまでに経験した中で最も辛いDNF(Do Not Finish)だった」と述べ、F1第13戦エミリア・ロマーニャGPでのリタイヤを今も引きずる様子をうかがわせる。

イモラでの週末、ガスリーは故アイルトン・セナをトリビュートするスペシャルヘルメットを被り、予選ではレッドブル時代に並ぶ自己最高位タイの4番手を記録。伊ファエンツァのチームに2008年以来の予選ベストリザルトをもたらした。

しかしながら決勝を前にしたレコノサンスラップ中にラジエーターの溶接痕から水が漏れるトラブルが確認され、グリッド上でメカニックによる懸命の作業が行われたものの、レース開始早々にピットウォールからリタイアの指示が飛ぶ事となった。

この時ガスリーはマックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルドに次ぐ5番手を走行していたが、33号車レッドブル・ホンダRB16は右リアタイヤが破裂してレース続行不可能なダメージを負い、最終的に2位フィニッシュしたバルテリ・ボッタスはフロアの損傷の影響でペースが低下。リカルドが3位表彰台に上がる波乱の結末を迎えた。

失意のレースから1週間半が経過し、F1第14戦トルコGPの木曜プレスカンファレンスに姿を見せたガスリーは「これまでに経験してきた中で、最も辛いリタイアだったと言わざるを得ない」と述べ、表彰台の可能性があったエミリア・ロマーニャGPでのリタイアはキャリア最大に堪えるものだったと語った。

「もちろん、モータースポーツではこういう事が時折起こる(ため息)。トップ10からか、ポイント圏外からかを問わず、リタイアするのは常に痛みを伴うけど、乗り越えられない事じゃない」

「でも、トップ5や3位表彰台の可能性がありながらもリタイヤを強いられる場合には、立ち直るのに余計に時間がかかる。。明らかにね」

「ダニエル(リカルド)とのバトルを楽しみにしていたのに。週末を通して発揮していた僕らのペースを考えれば、きっと素晴らしい戦いになっていたはずだけど、残念な事に…ね」

新型コロナウイルス感染症の影響でカレンダーが再編された今季は、モンツァ、ムジェロ、そしてイモラと、イタリア国内で3つのグランプリが行われたが、ホンダ製F1パワーユニット「RA620H」を積むアルファタウリAT01は3レース全てで印象的な速さを示した。

中でもイモラでのAT01のパフォーマンスは中団グループから突出しており、ガスリーにとってはモンツァでのキャリア初優勝に続くポディウムの可能性も大いにあった。

失望の深さは期待の大きさの表れだ。ガスリーはイモラでのAT01の競争力の高さに励まされたと付け加えた。

「今年イタリアで行われたレースで僕らは十分な速さに恵まれたと思うけど、残念ながらイモラでは上手く結果に結びつかなかった。でもあの週末は、僕らにとって本当に本当にポジティブなものだったと思う」