
フジテレビ、F1独占放送・配信権を獲得―11年ぶり地上波復活に加え「F1 TV」とも連携。2026年から5年契約…DAZN終了
フジテレビは、2025年最終アブダビGPが開幕を迎える12月5日、日本国内におけるF1の「独占オールライツ契約」を締結したと発表した。契約期間は2026年から2030年までの5年間だ。
今回の長期契約更新に伴い、フジテレビは放送と配信を一体的に展開する新体制を発表した。その目玉となるのは、11年ぶりとなる「地上波放送の復活」、そして動画配信サービスFODでの「初のライブ配信」、および公式サービス「F1 TV」との連携だ。
近年はDAZNとフジテレビがF1中継・配信を担う2社体制が続いていたが、来季以降はフジテレビの単独体制となる。
DAZNはSNSを通して、「来季以降のF1配信につきまして、今シーズンでの契約満了をもって、DAZNとしての配信を一旦終了することとなりました。みなさまには長きに渡り応援いただきましたこと、深く感謝いたします」と発表した。
11年ぶりにF1が地上波へ帰還
フジテレビは、1987年に鈴鹿サーキットで初開催された日本GPからF1放送を開始。来年で40年目を迎える。
国内のF1人気低迷に伴い、2011年に地上波放送から撤退し、以降はBSおよびCS放送に移行。BSフジでの録画放送、地上波でのダイジェスト放送も15年を最後に終了し、以降はCSでの放送が続いてきたが、再びF1を地上波に送り出す。
2026年シーズンは3月にオーストラリアで開幕し、注目の日本GPは第3戦として行われる予定だ。フジテレビは2026年、厳選した最大5戦を地上波でダイジェスト放送する。
ついに実現「F1 TV」連携、FODで全戦ライブ配信
コアなファンにとって朗報なのは、配信環境が大きく進化する点だ。
これまで通り、CS放送「フジテレビNEXT ライブ・プレミアム」およびインターネットチャンネル「フジテレビNEXTsmart」では、全24戦のフリー走行から決勝までの全セッションを完全生中継する。また新たに「FOD」でも全セッションのライブ配信が開始される。
そして何より画期的なのは、日本国内で初めてF1公式ストリーミングサービス「F1 TV」との連携が実現することだ。FODとのパートナーシップにより、「F1 TV Pro」や「F1 TV Premium」が日本市場で展開される。
これに伴い、ドライバーのオンボード映像、チームラジオ、詳細データ、舞台裏コンテンツなど、F1をより深く楽しめるコンテンツが提供される。
なお、CSやFODでは、レースのない週末も『F1GPニュース』を放送するほか、オフシーズンには5時間でシーズンを総括する『FORMULA 1 総集編』や、過去の名シーンを振り返る番組も充実させる予定だ。
社内に「ブームアップ委員会」を発足、全社体制で支援
今回の契約締結にあたり、フジテレビの清水賢治社長は、アイルトン・セナやアラン・プロストが激闘を繰り広げた時代から続く同局の歴史を振り返りつつ、次なるブーム創出への決意を語った。
「フジテレビとFormula 1の歩みは、日本のモータースポーツ文化の発展とともにあり、1987年の中継開始以来、数々の興奮と感動をお届けしてまいりました。このたび、2026年からの5年間にわたり契約を締結できましたことを、誠に光栄に思います」
「真のコンテンツカンパニーをめざし、社内に『F1ブームアップ委員会』を発足し、全社一丸となりF1コンテンツの拡充に取り組んでまいります。日本のF1の歴史をともに歩んだフジテレビが、再びその歴史を前進させる役割を担えることをうれしく思います」
また、F1のメディア権利・放送担当最高責任者イアン・ホームズも、長年のパートナーへの信頼を語った。
「フジテレビとの関係を継続できることを大変嬉しく思う。フジテレビは、F1が日本で初めてレースを開催した当初から共に歩んできた放送パートナーであり、これまでの長年にわたる多大な尽力に心より感謝するとともに、その揺るぎないコミットメントに深く敬意を表したい」
「フジテレビが今後もF1の魅力を日本のファンに、さらに革新的かつ進化したかたちで届けてくれることを確信している。より多くのファンがF1の世界に触れることを楽しみにしている」