2021年6月20日F1フランスGPの表彰台に上がったレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとメルセデスのルイス・ハミルトン
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F1フランスGP:終盤の”狩り”を堪能したフェルスタッペン、負けを認めてライバルを讃えたハミルトン

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控えめに言ってもどちらが勝つのか分からない激戦だった。過度の重圧が掛かる中でのチャンピオンシップ争いがこれ程刺激的とは…日曜のポール・リカール・サーキットでは近年のF1が忘れてかけていたレースが繰り広げられた。

ポールシッターのフェルスタッペンは1周目のターン2で膨らみ、ハミルトンにリードを奪われたものの、1回目のピットストップによるアンダーカットを成功させて早々に首位の座を奪還した。

今季3勝目を挙げたフェルスタッペンはオープニングラップでの後退について「単にリアを失ってしまい、立て直そうしたんだけどどうにもできなかった」と説明した。

曰くレース序盤は風の影響が酷かったとの事で、ラップ毎にバランスが崩れてしまい横滑りが大きく、クルマを安定的に走らせるのが「本当に難しかった」のだという。

第2スティントでトップを取り戻したもののハミルトンの追撃の手は厳しく、レッドブル・ホンダ陣営はスペインGPの「仕返し」をすべく、ライバルが1ストップを貫く中で先手必勝の2ストップ戦略に打って出た。

31周目に2回目のピットストップを行ってミディアムに履き替えたフェルスタッペンは、一旦は首位ハミルトンの19秒後方まで後退するも、ファステストラップを連発しながら47周目にバルテリ・ボッタスを、そして最後の2周でハミルトンを交わしてトップチェッカーを受けた。

追われる側から追う側へ。終盤になるにつれてメルセデス勢に対する狩りを「楽しんだ」というフェルスタッペンは「バックマーカーの数が多くて大変だった」としながらも、2ストップ戦略へと切り替えたチームの判断が「功を奏した」と述べ、「苦労したけど本当にやりがいのある仕事だった」と笑みを浮かべた。

セットアップ功奏で「楽に抜けた」とマックス

僅差で2位に甘んじる事となったハミルトンは、タイトル争いを繰り広げるライバルの仕事ぶりを褒め称えた。

「マックスを祝福するよ。今日の彼は素晴らしい仕事をしたし、週末を通して彼らの方が僕らに勝る力を発揮していた」とハミルトンは語った。

「初日金曜が難しい日だった事を思えば、今日の結果には本当に満足している。もちろん、トップを走りながらも勝てなかったわけだけど、最後はタイヤが終わっていたんだ。でも、それでも良いレースだったと思う」

2ストップ戦略「スペインの二の舞は御免だ!」

この日のチェッカーフラッグを経て、ランキング首位のフェルスタッペンとのポイント差は12点にまで拡大した。ハミルトンは選手権レースで逆転するためには、引き続きクルマを改善していく必要があると訴える。

「ペースを見つけ出さなきゃならないのは確かだ。今日のレースでのタイムロスの殆どはストレートに由来するものだった。もっと深く掘り下げて、失っているのがパワーなのかドラッグなのか、どこに原因があるのかを突き止める必要がある」

「(最初のピットストップで)どうしてポジションを落としたのかは良く分からない。アンダーカットがどれだけ機能するのか、あるいは機能しないのか、あの時は理解できていなかった。今日の彼らが戦略面で上手くやった事は明らかだ」

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