ウィリアムズのジョージ・ラッセルを抑えて走行するアルファタウリ・ホンダの角田裕毅、2021年6月20日F1フランスGP決勝レースにて
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角田裕毅、早々に4台抜きも第2スティント”不発”で13位「予選改善が次の課題」

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アルファタウリ・ホンダの角田裕毅はポイント圏外13位に終わったF1第7戦フランスGP決勝レースを終えて、マイレージを稼いで経験値を積み上げた点は前向きとした上で、今後は予選の改善を目指していきたいと語った。

Q1でのクラッシュを経て、予選時とは異なるフロアを搭載し、サスペンションのセットアップ構成を変更した事でパルクフェルメ違反でのピットレーンスタートとなった角田裕毅は、1周目にハース勢を、2周目にジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)を交わして17番手に浮上するなど、レースで好発進を決めた。

ただ、その後はキミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィのアルファロメオ勢に引っかかってしまいペースが上げられず、14周目という早い段階でアンダーカットを狙いにハードタイヤに交換した。

フィールドを駆け上がりながらポジションを上げていき、シャルル・ルクレール(フェラーリ)の2回目のピットストップに伴い38周目に11番手にまで追い上げるも、41周目にランス・ストロール(アストンマーチン)に、48周目にラッセルに先行を許し、最終13位でフィニッシュした。

車両パフォーマンス部門を率いるギヨーム・デゾトゥーは「ピットレーンからのスタートであったものの、1周目に良いペースを刻んでくれた。ただ、ピットストップ後のクリーンエアでの走行では期待していたほど前進できなかった。データを分析して、今後の彼にとって何が重要な学びとなるかを見極めたい」と語った。

予選改善が次の課題

角田裕毅
決勝: 13位, スタート: ピット


1周目はとても良く、ピットレーンからスタートしてポジションを3つ上げる事ができたのですが、別のコンパウンドを履いていたアルファロメオに前を塞がれてしまったので、ハードタイヤに履き替えてのアンダーカットを狙いにいきました。

ですが、第2スティントの序盤にプッシュし過ぎたためにレース終盤にはタイヤが完全に終わってしまいました。

完走を果たした事で、F1マシンでの走行距離とレース経験を積み重ねる事が出来た点は大きなプラスです。あとは予選を改善して、より上位のグリッドから決勝をスタートし、ポイントを獲得できるようにしていきたいと思います。


6月20日(日)にポール・リカール・サーキットで行われた2021年F1第7戦フランスグランプリ決勝レースではマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が戦略とコース上でのバトルによって通算13勝目を飾った。2位はルイス・ハミルトン(メルセデス)。3位にはセルジオ・ペレスが続き、レッドブル・ホンダが1-3フィニッシュを果たした。

レッドブル・リンクを舞台とする次戦シュタイアーマルクGPは6月25日のフリー走行1で幕を開ける。

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