ジル・ビルヌーブ・サーキットを走行するマクラーレン
copyright Mclaren

マクラーレン、4位の座死守できるか?「1戦足りともミスは許されない」F1フランスGP《preview》

  • Published:

マクラーレン・レーシングのカルロス・サインツとランド・ノリスが、2019年FIA F1世界選手権第8戦フランスGPに先立って抱負を語った。マクラーレンは昨年のレースで、ストフェル・バンドーンが12位、フェルナンド・アロンソが16位とノーポイントに終わっている。

チーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルは「カナダでは、良い週末とあまり良くない週末との間のマージンが、極端に小さい事を示した。ミッドフィールドの戦いはどのようなコースであれ、非常に混戦で競争的である事が証明されている。チームとしてはレースに向けた準備だけなく、各週末のセッションを使ってMCL34を開発し、その性能を向上させることに注力し続けるつもりだ」と語り、目先のリザルトだけではなく、中長期視点でプログラムを進めている事を強調した。

前戦カナダで2台ともが入賞圏外でレースを終えたため、コンストラクターズランキング5位のルノーとの得点差は僅か2点。4位の座を守れるかどうかに注目が集まるが、ザイドルと二人のドライバーの発言を聞く限り、ポール・リカール・サーキットでの対ルノーとの争いに関しては、分が悪いと踏んでいるように思われる。

マクラーレン:F1フランスGPに向けて

カルロス・サインツ1戦足りともミスは許されない

既にシーズンの3分の1を消化したわけだけど、予想通りミッドフィールドはタイトだ。僕らは今後全てのレースでチャンスをモノにしていかなきゃならない。ここ数戦は、自分たちが得意としないコースでもポイントを獲れているけど、それと同時に、わずかの差によってポイントが得られないといった状況を目の当たりにしてきた。座り込んでのんびりしている余裕がないってことだし、フランスでも全力を尽くして頑張りたいと思ってる。

南仏の週末を楽しみにしてる。現行フォーミュラにとっては目新しいトラックだけど、僕はジュニア時代にここで何度も素晴らしいレースをしてきた。世界的に見ても絶好のロケーションだし、ファンのために素晴らしいショーを披露できればって思ってる。

ランド・ノリスフランスGPも超混戦になるはず

ポール・リカール・サーキットをF1マシンで走るのは今回が初めてだからワクワクするよ。中団グループの争いは本当に熾烈だけど、ここ数戦に渡って僕らは何度も良いバトルを繰り広げてきた。フランスでも同じように厳しい戦いになると予想してるけど、週末に備えて僕はファクトリーで念入りに準備を重ねてきた。

小さなミスが大きな代償に繋がる可能性があるから、僕らはチームとして全力を尽くし続ける必要がある。初日金曜にクルマに乗り込んだ瞬間から、素早いラップが走れるように集中力を高めている。過去にフォーミュラ・ルノーとF2で走った事があるから、ポール・リカールを走るのは今回が最初というわけじゃないしね。


フランスGPの戦いの舞台となるのは、昨年28年ぶりにカレンダーに復活したポール・リカール・サーキット。昨年のグランプリでは、ルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウイン。2位にマックス・フェルスタッペン、3位にキミ・ライコネンが続く結果となった。

F1フランスGPは、日本時間2019年6月21日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。

F1フランスGP特集