バクー市街地サーキットのパドックを歩くサングラスをかけたトロロッソ・ホンダのダニール・クビアト
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ダニール・クビアト「結果を最大化出来るように頑張る」と控えめ / F1フランスGP《preview》

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トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトが、2019年FIA F1世界選手権第8戦フランスGPに先立って抱負を語った。舞台となるポール・リカール・サーキットは昨年カレンダーに復活したばかり。昨年フェラーリの開発ドライバーとしてF1浪人していたクビアトにとっては、F1マシンで走るのは今回が初めてとなる。

フランスGPに向けての意気込みを問われたクビアトは「結果を最大化出来るように頑張る」と控えめにコメント。STR14の得意分野とは言い難いレイアウトであるだけに、やや慎重な姿勢をみせた。トロロッソ・ホンダは昨年、ピエール・ガスリーが1周目にリタイヤ。ブレンドン・ハートレーは14位完走に留まっている。

クビアトは現在、7戦中4戦で入賞しており、ドライバーズランキングで10ポイントを獲得し14位につけている。

クビアト:F1フランスGPに向けて

ダニール・クビアト

前にポール・リカール・サーキットでレースをしたことがあるけど、だいぶ昔の話なんだ。2011年のフォーミュラ・ルノー・ユーロカップの時だったからね。F1で走るのは今回が初めてだから楽しみだよ。この前のカナダの時よりもパフォーマンスが良いはずだしね。

モントリオールでは十分な競争力があるとは言えない状況だったから、賢くレースをまとめ上げるだけで終わってしまったけど、それでもポイント圏内に留まるためにかなり激しく戦ったし、最終的に上手くやり遂げる事が出来た。

ファイナルラップではマクラーレンを追い抜くために全力で走り、クルマから全てのものを引き出そうと必死だった。得られたのはたった1ポイントだけだけど、ヨーロッパでの慌ただしい連戦が待ち構えている事を思えば、チームとして自信を深める事が出来たと言って良いと思う。

2011年のフォーミュラ・ルノーの時は、1位と3位だったんだ。当時のコースレイアウトは今とはコーナーの一つが大きく異なっていたけど、それ以外は今週末のものとほぼ同じだと思う。昔のことだからあまりちゃんと覚えてないし、フォーミュラ・ルノーのクルマもF1マシンとはかなり違うから、当然シミュレーターで事前予習してはいるけど、金曜日に実際のコースを走って、できるだけ早くコースについての理解を深めたい。

カナダ程はストレートスピードが重要じゃないけど、ポール・リカールも高速のトラックだ。クイックコーナーやテクニカルセクションもたくさんあるしね。コース特性に合わせてパッケージを最適化して、ここ数戦のように最大限の結果が得られるように頑張るつもりだ。


フランスGPの戦いの舞台となるのは、昨年28年ぶりにカレンダーに復活したポール・リカール・サーキット。1周5.842mのコースは、欧州最長級の1.8kmものロングストレートを持つ。昨年のグランプリでは、ルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウイン。2位にマックス・フェルスタッペン、3位にキミ・ライコネンが続く結果となった。

F1フランスGPは、日本時間2019年6月21日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。

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