シーズン12戦目となる2022年F1世界選手権フランスGPが7月22日にポール・リカール・サーキットで開幕を迎え、日本時間21時から金曜1回目のフリー走行が行われた。一発目のセッションを制したのはシャルル・ルクレール（フェラーリ）。前戦ウィナーのモナコ人ドライバーは1分33秒930のトップタイムを記録した。

選手権をリードするマックス・フェルスタッペン（レッドブル）は序盤から相変わらずの存在感を示すも、自己ベストラップでは第1・2セクターで全体ベストを刻みながらターン11で膨らみタイムをロス。1000分の91秒及ばず2番手に留まった。

3番手はカルロス・サインツ（フェラーリ / + 0.338秒）、4番手にはジョージ・ラッセル（メルセデス / + 0.951秒）が続いた。トップ2チームとメルセデスとの差は依然として大きく開いた。

フェルスタッペンの僚友セルジオ・ペレスは突風の影響を受けたようでターン4でスピン。フラットスポットを作ってしまい、僅か6周でソフトタイヤの交換を余儀なくされるなど調子が乱れ、真っ当に計測ラップを走れず1.2秒落ちの6番手に留まった。

金曜午後一の現地ル・カステレ村は快晴に恵まれ、セッションは気温29℃、路面温度59℃のドライコンディションでスタートした。

待望のアップグレードを手にしたアルファタウリは、ピエール・ガスリーがラッセルに1000分98秒と迫る5番手をマーク。性能向上を感じさせた。クロワッサンを食してセッションに臨んだ角田裕毅は18番手でクルマを降りた。

若手起用枠を使ってルイス・ハミルトンに代わりメルセデスW13をドライブした現役フォーミュラE王者のニック・デ・フリースは、ラッセルから0.545秒遅れの9番手と上々のタイムを記録した。

マクラーレンはランド・ノリスが7番手をマーク。アップグレードの比較検証のために新しいパッケージを使ったダニエル・リカルドはコンマ4秒以上遅く、10番手に留まった。

アルファロメオはバルテリ・ボッタスに代えてリザーブ兼開発ドライバーのロバート・クビサを起用。周冠宇は11番手、クビサは19番手でヘルメットを脱いだ。

ウィリアムズはアレックス・アルボンが8番手と印象的なパフォーマンスを残した。僚友に遅れること3戦目にしてようやくアップグレードを手にしたニコラス・ラティフィは20番手という結果だった。新スペックを使いこなすにはドライビングスタイルを合わせ込む必要がある。ラティフィが新たなFW44に慣れるにはまだ少し時間がかかりそうだ。

2022年F1第12戦フランスグランプリ2回目のフリー走行は日本時間7月22日(金)24時から1時間の日程で開催される。

2022年F1第12戦フランスGPフリー走行1（FP1）リザルト

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