イベント2日目を迎えたポール・リカール・サーキット。2022年F1第12戦フランスGP土曜3回目のフリー走行が7月23日に行われ、マックス・フェルスタッペン（レッドブル）が週末初となるトップタイムを記録した。

レッドブルは初日を経てセットアップを変更。ポイントリーダーは1分32秒272のファステストを刻み、エンジン交換ペナルティでグリッド最後尾に下がるカルロス・サインツ（フェラーリ）を0.354秒差で引き離し、フェラーリ優位の流れをひっくり返した。

フェラーリ唯一の頼み綱、シャルル・ルクレールは3番手ながらも僚友に対してコンマ3秒、フェルスタッペンに対してコンマ6秒遅れた。ソフトタイヤでの2ラップ目にして「タイヤが駄目になった」と報告。課題を抱えた。

ロールバーにトラブルが出るなど初日をスムーズに過ごせなかったセルジオ・ペレス（レッドブル）は5番手。1000分の38秒差でルイス・ハミルトンに4番手を許した。1000分の83秒後方にはジョージ・ラッセルが迫っており、メルセデスに挟まれる格好となった。

興味深い事に、フェラーリとレッドブルは決勝で異なるタイヤ戦略を採るようだ。レッドブルはハード2セットとミディアム1セットを、一方のフェラーリはハード1セットとミディアム2セットを温存した。

グランプリ2日目も現地ル・カステレは晴れ渡り、予選結果を占うセッションは気温28℃、路面52℃のドライコンディションでスタートした。

予選ではアルピーヌとウィリアムズから目が離せそうもない。フェルナンド・アロンソはラッセルに迫る7番手タイムをマーク。アップグレード版FW44は驚くほどの競争力を発揮し、アレックス・アルボンが8番手、ニコラス・ラティフィが12番手をマークした。Q3は夢物語ではなさそうだ。

アルファタウリ勢は初日よりもやや後退した。角田裕毅はマクラーレンのランド・ノリスとダニエル・リカルドに割って入る10番手を刻んで初日よりも順位を上げたが、トップ7をキープしていたピエール・ガスリーは13番手に留まった。

角田裕毅はチームメイトを上回った形だが、両者の差はコンマ1秒しかなく、ミッドフィールドは大混戦模様だ。7番手アロンソから15番手の周冠宇（アルファロメオ）までの9台が僅か0.406秒の中にひしめき合う展開となった。

中団のライバルがアップグレードによってトップチームとの差を詰める中、アストンマーチン勢はランス・ストロールが18番手、セバスチャン・ベッテルが20番手と、ハースと並んでタイムシート最後方に沈んだ。ベッテルはフロアの損傷により早々にセッションを切り上げた。

サインツと同じ様にエンジン交換ペナルティで最後尾となる事から、ケビン・マグヌッセンは予選でミック・シューマッハの牽引役を務める可能性がある。チーム代表のギュンター・シュタイナーが明かした。

全3ラウンド、計1時間が予定される2022年F1フランスグランプリ公式予選は、日本時間7月23日(土)23時からポール・リカール・サーキットにて行われる。

2022年F1第12戦フランスGPフリー走行3（FP3）リザルト

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