通算5度目のポールポジションを獲得して左手を突き上げるレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2021年6月19日F1フランスGPにて
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ホンダF1「常設コースでのポールは大きな励み」3連戦の初戦でトップ6に3台並べる

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ホンダF1エンジン勢は6月19日のF1フランスGP公式予選で、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が開幕バーレーン以来となる今季2度目、通算5度目のポールポジションを獲得。トップ6に3台を並べる好結果を手にした。

ポイントリーダーのフェルスタッペンはFP2、FP3と連続でタイムシートのトップに立つと、予選もノーミスで2番手ルイス・ハミルトン(メルセデス)に0.258秒という大差を付けてポールを手にした。

僚友セルジオ・ペレスも3番手バルテリ・ボッタスに1000分の69秒という僅差の4番手を刻み、メルセデスとの表彰台争いが期待できる好位置に付けた。

ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは、レッドブルの2台が最前列と2列目からレースをスタートする事に関して「チーム戦略的にも良い結果」と評価。また、メルセデスが例年強さを発揮してきたポール・リカール・サーキットで、それもレッドブル・リンクでのダブルヘッダーへと続く3連戦の初戦でのポールポジションは「大きな励みになる」と述べ、手応えをうかがわせた。

一方のアルファタウリ勢は、母国レースを迎えたピエール・ガスリーが好調マクラーレンやアルピーヌとの真っ向勝負を制して、カルロス・サインツ(フェラーリ)に1000分の28秒と迫る堂々の3列目6番グリッドを獲得した。

田辺TDは3戦連続での予選トップ6を果たしたガスリーについて「今シーズンはレースペースという点でも安定した高い競争力を発揮している」として、決勝での更なるポジションアップを期待したいと語った。

バクーでの7位入賞を経て、角田裕毅は週末を順調に進めてきたものの、予選Q1開始直後のターン2の入口でリアを失い、ハーフスピンを喫してリアからタイヤバリアに衝突。自力でピットに戻ろうとしたものの、ギアが入らずクルマを降りた。

田辺TDはノータイム最下位という結果は「残念」としながらも、今週末のAT02には「速さがある」として、F3時代に走行経験のあるポールリカールでの決勝では「着実に走り切りポジションを上げてフィニッシュしてくれるはず」と挽回への期待を寄せた。

20日の決勝はチャンピオンシップでのリード拡大の大きなチャンスとなる。田辺TDは「レースでは何が起こるか分からないので、色々な状況を想定して対応できるようにチームとともに万全の準備を進めていきます」と締め括った。

2021年 F1フランスグランプリ決勝レースは、日本時間6月20日(日)22時にスタート。1周5,842mのポール・リカール・サーキットを53周する事でチャンピオンシップを争う。

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