フォーミュラE王者ニック・デ・フリース、ウィリアムズからF1週末デビュー…スペインGPで

メルセデスEQフォーミュラEチームのニック・デ・フリース、2022年ベルリンE-PrixにてCourtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

FIAフォーミュラE世界チャンピオンのニック・デ・フリースが、ウィリアムズからF1第6戦スペインGPのオープニング・プラクティスに参加する事が決まった。今季は競技規定が改定され、チームは最低年に2回、フリー走行でF1レース経験のない若手を走らせなければならない。

27歳のオランダ人ドライバーは今季ウィリアムズのF1シート候補に挙げられていたものの、最終的にアレックス・アルボンが契約を手にした。デ・フリースはそんなアルボンに代わってFP1でFW44のステアリングを握る。

車両パフォーマンス部門を率いるデイブ・ロブソンはデ・フリースの起用について「新しいドライバーと共に仕事に取り組むことで、マシンの長所と短所について新鮮な意見を得る事ができる」と指摘した。

「ニックが持つ経験とプロフェッショナリズムは、幾つかのエンジニアリングテストに取り組む上で非常に有益だ。FP2ではアレックスがステアリングを握る」

デ・フリースは2010年にマクラーレンF1チームの若手育成プログラムに加入。9年を経てウォーキングのチームを離れると、ストフェル・バンドーンのチームメイトとしてメルセデスEQフォーミュラEと契約を結び、昨年の世界タイトルを獲得した。

メルセデスからのF1公式テストへの参加はあるが、グランプリ週末にF1マシンを駆るのは今回が初。デ・フリースはバルセロナでF1グランプリデビューを果たす事になる。

「まずはFP1での出走機会を与えてくれたウィリアムズに心から感謝したい。チームとの関係を築き、FW44をドライブし、F1の週末にコース上を走れる事になり嬉しく思っている」とデ・フリース。

「テストに向けた準備は今のところ順調だし、チームも僕をすごく応援してくれている。スペインでの体験が今から本当に楽しみだ!」

デ・フリースが所属するメルセデスは今季限りでフォーミュラEから撤退する事が決まっており、シーズン終了後のキャリアを占うという点でもF1スペインGPでの走りが注目される。

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