
F1への道を是正―FIA、インディカーのスーパーライセンスポイント配分を一挙増額へ
北米最高峰のシングルシーターレースからF1へと至る道が、より正当な形で整備されることになった。国際自動車連盟(FIA)は、2026年1月1日以降、インディカー・シリーズにおけるスーパーライセンスポイントの配分を増額することを決定した。
F1ドライバーになるためには、過去3シーズンで累積40ポイントのスーパーライセンスポイントを獲得する必要がある。これまでプロシリーズのインディカーは、F1直下のジュニアカテゴリーと比較して「冷遇」されているとの批判が絶えなかった。
3~9位への配分を増額
今回の変更は、「カテゴリーの重要性の高まりを反映するため」に実施された。
チャンピオン(40点)とランキング2位(30点)の配分は据え置かれたが、3位以下の評価が大幅に引き上げられた。
特筆すべきはランキング4位の扱いで、これまでの「10点」から一気に「20点」へと倍増された。また、3位は20点から25点に、5位は8点から15点に、6位は6点から10点に引き上げられた。これにより、ランキング6位以内のドライバーはすべて二桁のポイントを獲得できることになった。
マクラーレンのリザーブドライバーであり今季インディカー2位のパトリシオ・オワードらが、この不公平な配分を強く批判していたが、その声がついに届いた形だ。
なお、この新システムは2026年1月1日から適用されるため、2023年から2025年の成績については、旧来の配分で計算される。
| ランキング | 旧ポイント | 新ポイント |
|---|---|---|
| 1位 | 40 | 40 |
| 2位 | 30 | 30 |
| 3位 | 20 | 25 |
| 4位 | 10 | 20 |
| 5位 | 8 | 15 |
| 6位 | 6 | 10 |
| 7位 | 4 | 8 |
| 8位 | 3 | 6 |
| 9位 | 2 | 3 |
| 10位 | 1 | 1 |
北米とF1の“接続”を強化する今回の制度改正は、将来の才能にとって確かな追い風となりそうだ。
ハータには遅すぎた「救済」
今回の改訂は今後のインディカー・ドライバーにとっては朗報だが、コルトン・ハータにとっては遅すぎた決定かもしれない。
現在、キャデラックF1チームのテストドライバーを務めるハータはかつて、アルファタウリ(現レーシング・ブルズ)との契約を画策したものの、ポイント不足により断念せざるを得なかった。
さらにハータは来年、F1デビューを実現するためにインディカーを離れ、ランキング3位までに40点が与えられるFIA-F2選手権に転向する。
2027年からはテスト縮小へ
また、今年最後の世界モータースポーツ評議会(WMSC)では、F1に関するいくつかの小規模な変更も承認された。
2026年は新たなレギュレーションの導入に伴い、計3回のプレシーズンテストが予定されているが、2027年以降は再び1回に縮小される。
また、スプリントフォーマットが採用される週末のFP1で赤旗が出た場合、セッションを延長できるオプションが追加された。