ルイス・ハミルトン(メルセデス)を抑えてチャンピオン・チェッカーを受けたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2021年12月12日F1アブダビGP決勝レースにて
Courtesy Of Red Bull Content Pool

FIA、ハミルトンの去就に関わるF1アブダビ論争の調査を開始…デッドラインは3週間

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国際自動車連盟(FIA)は、物議を醸した昨季F1タイトル決定戦のアブダビGPに関する調査を遅くとも2月上旬までに完了させる見込みだ。

Sky SportsによるとF1統括団体は1月10日に正式な調査を開始した。FIAレースディレクターを務めるマイケル・マシ、スチュワード、ドライバー、チーム代表者など、論争に関わった全関係者にインタビューする事を目指している。

次回の世界モータースポーツ評議会(WMSC)の開催に合わせるべく、FIAは本件に関する調査を遅くとも2月3日までに完了させる意向との事で、最終戦の最終ラップでの逆転タイトル劇を誘発した一連の意思決定について何らかの調査報告がなされる見通しだ。

ルイス・ハミルトン(メルセデス)はヤス・マリーナ・サーキットでのファイナルラップでマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)にオーバーテイクを許し、8度目のタイトル獲得の夢を奪われる格好となった。

このドラマティックな展開を誘発したのは、ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)のクラッシュを経て下されたセーフティーカー導入と解除を巡るマシの判断だった。

メルセデスは一件に対する控訴の意思を表明しながらも、3日間の沈黙の後にこれを撤回した。これは、マシ並びシングルシーター技術担当責任者を務めるニコラス・トンバジスの退任でFIAと合意に至ったためだとも伝えられている。

今回の出来事に対するFIAの対応に「幻滅」したとされるハミルトンは、本件に関する調査結果次第で現役を引退する可能性があるとも伝えられており、来月3日のWMSCに大きな注目が集まる。

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