F1イタリアGPのスプリント予選を前に、スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールが体調不良を訴え、FP2を早々に切り上げていた事が分かった。

ルクレールは11日(土)に行われた最終プラクティスの終盤に「ピットに入る必要がある。ここじゃ説明できない」と無線でチームに報告を入れる場面があった。

公にしたくない何某かのメカニカルトラブルに見舞われたかに思われたが、フェラーリはセッション終了後に「少し体調不良を感じていたため、彼のセッションを数分早く切り上げる事にした」と説明した。

詳しい容態や状況は不明。スプリント予選欠場が懸念されるが、2回目のフリー走行が終了しているためドライバー交代はできない。

フェラーリの頭痛の種はこれに留まらない。

カルロス・サインツはFP2中盤のアスカリでのクラッシュでSF21に大きなダメージを負った。ターン8の出口でアクセルを踏んだ際にリアが滑り、SF21はバリアに直撃してフロントサスペンションとノーズを中心に損傷した。

FIAレースディレクターを務めるマイケル・マシによるとサインツは1回目の検査を無事クリアした。またイタリアメディアの報告によると、1時間後にメディカルセンターで行われた再チェックもパスしたとの事で、スプリント予選への出走は身体的には問題ないものとみられる。

問題はクルマの損傷具合だ。フェラーリは「スプリント予選に間に合わせるべく、カルロスのマシンの修復作業に全力で取り組んでる」としているが、スクーデリアのメカニック達に許された時間は3時間半しかない。

なお仮に修復に際してパーツが足らず、予選時と異なる仕様のパーツを使ってパルクフェルメ違反になったとしても、サインツが7番グリッドからスプリント予選をスタートする事に変わりはない。

パワーユニット交換に伴うグリッド降格ペナルティを受けるバルテリ・ボッタス（メルセデス）がスプリント予選でP1に並ぶのと同じ理由で、ペナルティーは日曜のレースで適用となる。

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