セバスチャン・ベッテルにマシン作業に取り組むフェラーリのメカニックcopyright Ferrari S.p.A.

フェラーリ、ベッテルの車体に不良箇所を発見…F1スペインGPで交換

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スクーデリア・フェラーリは、不良箇所が発見されたとして、F1第6戦スペインGPでセバスチャン・ベッテルのシャシーを交換する。シャシーエンジニアリング部門の責任者を務めるシモーネ・レスタが明らかにした。

ベッテルは先日行われたシルバーストンでの2連戦で、予選・決勝ともに10位を超える事ができず、70周年記念GPの決勝ではオープニングラップのターン1でスピンを喫して最後尾に転落。2009年と2018年のイギリスGPウィナーは、ポイント圏外の12位でフィニッシュした。

2020年末限りでの契約満了を一方的に告げられた4度のF1ワールドチャンピオンは、5戦を終えて獲得ポイントが僅か10点と、ドライバーズランキング13位に甘んじている。SF1000に競争力がないとは言え、チームメイトのシャルル・ルクレールが45点で4位につけているのとは対称的だ。

8月9日のレースを終えたベッテルは、「ルクレールのマシンと比較して何か違いを感じているか」と問われ「分からない。何か足りないものがあるんじゃないかと思う。それが何なのかは分からないけど。とは言え、僕は出来る限りの事をしているし、しようと頑張っている」と返していた。

今季2回目のトリプルヘッダー最終戦を前にシモーネ・レスタは、カタロニア・サーキットでのレースに向けてベッテルの車体を変更する事を明らかにした。

「今回はSF1000に対する特段のアップデートはないが、シルバーストンのレース後に行った分析の結果、縁石を超えた際の激しい衝撃によるちょっとした不良箇所を発見したため、ベッテルのシャシーを交換することにした」とシモーネ・レスタ。

「パフォーマンスへの大きな影響はなかったと思われるが、交換は論理的な帰結だった」

フェラーリはスペインGPで通算12回の優勝を誇るが、最後に表彰台の頂点に立ったのは2013年のフェルナンド・アロンソまで遡る。シャシー交換は不振に喘ぐベッテルを谷の底から引き上げるだろうか?

「バルセロナは些細な違いが大きな違いにつながるコースだ。チームもドライバーも誰もがこのコースを熟知しているために、金曜フリー走行が始まってすぐにマシンの微調整が行われる」とベッテル。

「このサーキットの特性はシルバーストンとは全く異なるため、ここでのクルマがどのような感触を与えてくれるのか興味がある。気温がかなり高くなる事が予想されているから、タイヤを過度に消耗させずにスピードが出せるようなセットアップを見つけることが重要になるだろう」

暑いコンディションの中で行われた前戦70周年記念GPでは、ルクレールが攻めの姿勢の1ストップ戦略を成功させ4位でフィニッシュしている。シモーネ・レスタは「(スペインGPでの)路面温度は40度を超えると予想されており、気温の高さが重要なファクターとなるだろう。そのため、シルバーストンの2戦で見られたようにタイヤの挙動の理解が鍵になると言える」と説明した。

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