ニュルブルクリンクでトラックウォークを行うアルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィとミック・シューマッハ、2020年10月8日F1アイフェルGP
Courtesy Of Alfa Romeo Racing

ハースの2023年F1シートに影響力を持たないフェラーリ、ジョビナッツィが狙うのはシューマッハの席ではない?

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ギュンター・シュタイナー代表によるとスクーデリア・フェラーリは、2023年のハースF1チームのレギュラードライバー決定に際して何らの影響力も行使する事はできないようだ。

マラネロの後ろ盾が来季の契約を巡る交渉の席においてカードとして機能しないのであれば、ミック・シューマッハにしろアントニオ・ジョビナッツィにしろ、フェラーリ傘下のドライバー達は自力でシートをもぎ取るしかない。

ジョビナッツィは2021年末を以てアルファロメオのF1シートを失うと、今季はドラゴンペンスキー・レーシングからフォーミュラE世界選手権に参戦。ただノーポイントでシーズンを終える事となり、来季の焦点をF1復帰に絞ったものと見られている。

ハースがF1イタリアGP及びF1アメリカGPの金曜フリー走行でジョビナッツィを起用する事を発表したため、28歳のイタリア人ドライバーのシューマッハの席を狙っているとの見方が一部で出ているが、母国イタリアの報道によると現時点でその可能性はない。

伝えられるところによるとジョビナッツィは現在、アルピーヌ及びウィリアムズと来季のF1復帰に向けて交渉中だとされ、そこにハースの名前は挙がっていない。とは言え、シューマッハがシートを失う事になれば状況も変わり得る。

ただし、支援者であるフェラーリのバックアップは期待できず、あくまでも自身の純粋なポテンシャルで以てジーン・ハースやシュタイナー代表を納得させなければならない。

ハースの指揮官はRACERとのインタビューの中で「我々はフェラーリの意見を待つ必要はない」「プロセスに関わっているのはジーンと私だけだ」と述べ、シート決定に際するパワーユニットサプライヤーの発言力を否定した。

「フェラーリとの契約については話したくないんだ。何故って、彼らが怒るからだよ!」とシュタイナーは続ける。

「結局のところ、僕はフェラーリとミックとの間の契約についてはよく知らないし、知る必要もない。もし彼が他のチームに移籍する事を決めたとしても、私はそれを変えることはできない」