マラネロの式典で公開されたSF71H
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フェラーリ新車「SF71H」は速いのか? ベッテル「昨年と比べて大きく進化」

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22日に満を持して発表されたフェラーリの2018年F1マシン「SF71H」は、ホイールベースの拡大とサイドポッド周りの空力効率の改善、そして絞り込まれたリアエンドによって、高速サーキットでの性能が改善されているという。フェラーリの技術部門を率いるマッティア・ビノットが明らかにした。

スクーデリア・フェラーリは22日、今季F1参戦車両「SF71H」本拠地マラネロで世界初公開。イベントトークにはセバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネンの二人のドライバーに加えて、チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネ、技術責任者のマッティア・ビノットらが参加。SF71Hについての説明が行われた。

SF71H新車発表の様子
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昨年タイトル争いを演じたメルセデスとフェラーリは、各々得手不得手が対照的であった。総じてメルセデスはシルバーストンに代表されるような高速サーキットを、一方のフェラーリはモンテカルロ市街地コースに代表される低速サーキットを得意としていた。

フェラーリはSF71Hの開発に際して、新しいマシンをゼロから作るのではなく、根底の空力コンセプトを継承しつつ弱点を克服するような昨年モデルの進化系を目指す事を決めた。ウィークポイントである高速域でのパフォーマンスを向上させる事で、全てのグランプリで安定的にポイント獲得できるようなマシンの開発に取り組んだ。

2014年以降の1.6リッターハイブリッド・ターボ時代に君臨する絶対王者メルセデスは、フェラーリと比べてサーキット毎のマシンパフォーマンスが安定している。フェラーリは、昨年のシーズン前半戦を五分五分の勝負に持ち込んだものの、アジアラウンド以降急に失速。自ら自滅するような形でメルセデスにタイトルを譲る事になった。

ドライバー陣も新しい相棒に一定の手応えを感じているようだ。昨年ドライバーズタイトル2位に輝いたベッテルは、SF71Hは昨年のSF70Hと比べて大幅な改善を遂げたと語る。

「大きな変化はないかもしれないけど、小さな事柄が違いを生むことになる。今年の車は昨シーズンの車と比較すると大きな進化を果たしていると思うよ」

38歳のグリッド最年長キミ・ライコネンもベッテルの意見に同意する。「良さそうな気がしてるよ。速さもあるしね。でも、来週になるまで(結論を出すのは)待たなきゃね」

週明け26日(月)には、ついに公式プレシーズンテストが開幕する。3月25日の開幕オーストラリアGPに向けて、全10チームがスペインのカタロニア・サーキットに新車を持ち込みテスト走行を行う。テストでの成績はシーズン序盤のレース結果を占う。トロロッソ・ホンダも然ることながら、跳ね馬がどこまでシルバーアローに対抗できるのか目が離せない。