フェラーリのスポーティング・ディレクターを務めるローラン・メキーズとフレデリック・バスール代表、2023年3月4日F1バーレーンGP
Courtesy Of Ferrari S.p.A.

アルファタウリF1の”強引”なメキース起用発表に批判的なフェラーリ

  • Published:

ローラン・メキースの起用を巡るアルファタウリの発表についてフェラーリのフレデリック・バスール代表は、現時点では契約解除について合意に至っていないとして「少し強引だった」と批判的な姿勢を見せた。

レッドブル傘下のアルファタウリは第4戦アゼルバイジャンGPの開幕に先立ち、フランツ・トストが2023年シーズン終了後に代表の座を退き、メキースが後任を務めると発表した。

F1イタリアGPのFIAプレスカンファレンスに出席したアルファタウリのフランツ・トスト代表、2022年9月10日モンツァ・サーキットにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

F1イタリアGPのFIAプレスカンファレンスに出席したアルファタウリのフランツ・トスト代表、2022年9月10日モンツァ・サーキットにて

The Raceによるとバスールは、アルファタウリのチーム代表就任はメキースにとって「大きなチャンス」であり、彼との間の「良好な関係」を加味して移籍を「妨害するつもりはない」と述べ、支持する考えを明らかにした。

ただその一方で、メキースとは長期契約を締結しており、ガーデニング休暇を含めた各種「条件」などの「詳細について話し合う必要がある」として、アルファタウリの「プレスリリースは少し強引だったかもしれない」と語った。

アルファタウリは67歳のトストの退任時期を明確にする一方、メキースのチーム代表就任のタイミングについては明らかにしなかった。

フェラーリがF1チームの中核メンバーを失うのは、今年1月にマッティア・ビノットの後任としてバスールが着任して以来、二人目だ。車両コンセプト責任者を務めていたデビッド・サンチェスは3月に退社。来年1月にマクラーレンに合流する。

バスールはこの点について「1,600人のうちの2人を失うのはドラマではない」「個人よりもチームの力、グループの力の方が常に重要」であると述べ、チームへの影響は極めて限定的だと主張した。

スパ・フランコルシャンのパドックを歩くフェラーリのセバスチャン・ベッテルと車両コンセプト責任者のデビッド・サンチェス、2018年F1ベルギーGPCourtesy Of Ferrari S.p.A.

スパ・フランコルシャンのパドックを歩くフェラーリのセバスチャン・ベッテルと車両コンセプト責任者のデビッド・サンチェス、2018年F1ベルギーGP

F1アゼルバイジャンGP特集