アルファタウリF1の”強引”なメキース起用発表に批判的なフェラーリ
ローラン・メキースの起用を巡るアルファタウリの発表についてフェラーリのフレデリック・バスール代表は、現時点では契約解除について合意に至っていないとして「少し強引だった」と批判的な姿勢を見せた。
レッドブル傘下のアルファタウリは第4戦アゼルバイジャンGPの開幕に先立ち、フランツ・トストが2023年シーズン終了後に代表の座を退き、メキースが後任を務めると発表した。
The Raceによるとバスールは、アルファタウリのチーム代表就任はメキースにとって「大きなチャンス」であり、彼との間の「良好な関係」を加味して移籍を「妨害するつもりはない」と述べ、支持する考えを明らかにした。
ただその一方で、メキースとは長期契約を締結しており、ガーデニング休暇を含めた各種「条件」などの「詳細について話し合う必要がある」として、アルファタウリの「プレスリリースは少し強引だったかもしれない」と語った。
アルファタウリは67歳のトストの退任時期を明確にする一方、メキースのチーム代表就任のタイミングについては明らかにしなかった。
フェラーリがF1チームの中核メンバーを失うのは、今年1月にマッティア・ビノットの後任としてバスールが着任して以来、二人目だ。車両コンセプト責任者を務めていたデビッド・サンチェスは3月に退社。来年1月にマクラーレンに合流する。
バスールはこの点について「1,600人のうちの2人を失うのはドラマではない」「個人よりもチームの力、グループの力の方が常に重要」であると述べ、チームへの影響は極めて限定的だと主張した。