牧野と福住、F1に向けて本格始動!FIA F2選手権プレシーズンテストが本日開幕

F2マシンのシェイクダウン、プレマレーシングのショーン・ゲラエルcopyright Zak Mauger/FIA Formula 2

2018年FIA F2選手権の公式プレシーズンテストがいよいよ幕を開ける。日程は3月6日から8日にかけての3日間。フランスのポール・リカール・サーキットで開催される。4月8日の開幕戦バーレンに向けて、日本の牧野任祐と福住仁嶺を含む全21名のドライバー達が、一新された2018年F2マシンのテストを行う。

F2は今年、F1同様に頭部保護デバイス「ハロ」を採用するなど参戦車両を刷新。全長が拡大されたダラーラ製シャシーに低く抑えられたリヤウイングと、2018年の車は最新世代のF1マシンによく似た外観を備える。エンジンは620馬力を発生させるメカクローム製3.4リッターV6ターボを搭載する。

牧野属するロシアンタイムは昨年のチャンピオンチーム。チームメイトのアルテム・マルケロフは昨年のシリーズ2位に輝いた実力者。牧野はホンダの若手ドライバー育成プログラム「ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト」の支援を受け、F3からF2へとステップアップを果たす。

F1に参戦しているホンダとレッドブルの2チームから支援を受ける福住仁嶺は、アーデン・インターナショナルからF2デビューを果たす。昨年ARTグランプリから参戦したGP3では、2勝を挙げランキング3位でシーズンを終えた。僚友マキシミリアン・ギュンターはメルセデスF1の支援を受ける。


© Zak Mauger/FIA Formula 2、マキシミリアン・ギュンター

小林可夢偉に次ぐ次期日本人F1ドライバーを目指す二人の若者は、F1での出走に必要なスーパーライセンスポイントの獲得を目指す。福住はランキング4位以内、牧野は3位以内でチャンピオンシップを終える事が求められる。

F1を目指すのは牧野と福住だけではない。ARTグランプリはF1サードドライバーを務める二人のルーキーを起用。ジョージ・ラッセルはメルセデスの、ジャック・エイトケンはルノー・スポールの開発兼リザーブドライバーを務めながらの参戦となる。マクラーレンF1チームの開発ドライバーを務めるランド・ノリスは、2年目のシーズンを迎えるセルジオ・セッテ・カマラと共に初参戦のカーリンから選手権に挑む。

Team Driver Nationality
ロシアンタイム アルテム・マルケロフ ロシア
牧野任祐 日本
ペルタミア・プレマ・セオドア・レーシング ショーン・ゲラエル インドネシア
ニック・デ・ブリース オランダ
DAMS アレクサンダー・アルボン タイ
オリバー・ローランド イギリス
ダニエル・ティクタム イギリス
ARTグランプリ ジャック・エイトケン イギリス
ジョージ・ラッセル イギリス
MPモータースポーツ ロベルト・メリ スペイン
ラルフ・ボスチャング スイス
BWTアーデン マキシミリアン・ギュンター トドイツ
福住仁嶺 日本
カンポス・レーシング ルカ・ギオット イタリア
ロイ・ニッサニー イスラエル
トライデント アルジュン・マイニ インド
サンティアーノ・フェルッチ アメリカ
カーリン セルジオ・セッテ・カマラ ブラジル
ランド・ノリス イギリス
チャロウズ・レーシングシステム ルイス・デレトラズ スイス
アントニオ・フーコ イタリア

ポール・リカールでのテストが終わると、3月21日から23日まで開催されるバーレーンテストを残すのみとなる。

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